2019/02/02
2018桜花賞の出走予定馬
第78回 桜花賞(GI) 阪神芝外1600m
日程:2018年4月8日(日)
予想用・出走予定馬一覧
アーモンドアイ(ルメール確定)
新馬戦こそ上がり最速ながら届かず2着、しかしそこから未勝利、そしてシンザン記念と圧倒的なパフォーマンスで連勝を果たしたアーモンドアイが桜花賞に出走予定だ。桜花賞戦線からは裏街道ともいえる路線だが、シンザン記念勝ち馬といえば名牝ジェンティルドンナという偉大な先輩がいる。牡馬を破ってきた実力をここで見せつけたい。
前走のシンザン記念に関しては圧巻だったとは思うが、高速馬場の阪神マイルでペースが上がってどうなのか。個人的には前走の勝ち方なら距離があった方がいいかなという内容。もちろん2走前のパフォーマンスも高いレベルだしトップスピードの持続力でもまだ底を見せていないのは強みだが、府中のマイルでの比較だとプリモシーンの未勝利のほうがという感じ。
新馬戦2着
新潟芝内1400m良 17頭6枠12番
1:24.0(+0.3) 36.6-35.0 S^2
13.2-11.6-11.8-12.1-12.1-11.4-11.5
新馬戦から順を追っていきたい。新潟の内回り1400m戦でペースは遅く1.6とかなりのスロー。そこからの2F戦となっているのでポジショニングと要所の反応が問われた一戦。
12番枠から出負けして後方からの競馬を余儀なくされる形となる。道中も後方で進めて前の集団からは少し離れた中で押っ付け押っつけで3角に入っていく。3~4角でも後方馬群の中でさばきながら押し上げて直線。序盤で進路を中のほうに持って行くが捌くのに苦労。L1でようやく進路全開も前との差は決定的で詰めるも届かず2着まで。
最序盤のゲート、二の足の遅さが響いたかな。3~4角でも割とペースが上がってこない新潟だとここでさばきながらスピードに乗せていけないとなると直線で前に11.4-11.5を刻まれてしまっては物理的に難しかったしこの馬としては前半のゲート、ポジショニングといったところに課題を大きく残す形となった。
未勝利1着
東京芝1600m良 15頭6枠11番
1:35.1 47.8-47.3 M
12.6-10.9-11.7-12.6-12.9-11.7-11.3-11.4
未勝利戦ではその鬱憤を払うかのような圧倒的なパフォーマンスで勝ち切った。ただここでは平均ペースとなってはいるが中盤の中弛みが激しく12.6-12.9とかなり緩んでいる。それに雨の影響があったのだがそれを感じさせない開幕週の高速馬場状態だった、というのも考慮に入れる必要があると。
11番枠からここでも出負けして後方からのスタート、押して押してリカバーして中団に近い位置で入っていくという感じ。道中も促しながら追走して中団外目で3角に入っていく。3~4角で前が一気にペースダウンしたので中団の外から余裕をもってついていき、4角で仕掛けて中団。序盤でその勢いもあって一気に伸びて加速、L2でもう先頭に立ってしまう。ラストまでその足は余力たっぷり、後ろをちらっと見て流し気味で圧勝だった。
このレースは確かにド派手なんだが、基本的には中弛みがはまったパターンなのは間違いのないところ。出負けして追走に苦労していたのが前半だがそこから中盤で大きく緩んだので楽に好位列に近いところまで取りついて、しかも前が減速していてこちらは外から押し上げて良く勢いのままに直線に入れたのですぐにトップスピードに入ったという感じ。そこからの末脚自体は圧巻だが時計的には平凡なように取り付くトロがあったのが大きい。L2の地点では11.3で、この地点で2馬身半差ぐらいを一気に詰めているのでここで10秒台を切っているラップを刻んでいるとは思う。それでもこの時の超高速馬場に近い府中でとなると、さすがにこれだけでトップクラスというには難しいかもしれない。32秒台が普通に連発していた馬場ではあったからね。
シンザン記念(GIII)1着
京都芝外1600m良 11頭3枠3番
1:37.1 49.0-48.1 S^1
12.2-11.1-12.4-13.3-12.8-12.1-11.7-11.5
前走のシンザン記念も強かったんだが、あえて言えばやはり緩かった。これも0.9とややスローの範囲なので流れているともいえるが、中盤のゆるみが強烈で13.3-12.8とかなり遅くなった。また京都は前開催が悪条件での競馬が続いたこともあって時計が掛かっていた上に稍重で相当タフな馬場。その中で前半ゆったり入って底知れないポテンシャルを引き出した形になる。
3番枠からやっぱり出遅れて最後方からの競馬となってしまう。道中も促しながら追走していくが最序盤は苦労。ただ道中でかなり緩んだことで外から労せず取り付いていくことが出来る。3~4角でも後方外から押っ付け通しで外に持ち出す。序盤でもまだエンジン点火というほどではなくジリジリでL1の半ばでようやく伸びだすと、L1の破壊力はまさに一閃。一頭だけ違う脚で突き抜けた。
ここもL1を加速ラップの中で突き抜けたという点で高く評価ができることは間違いない。ただし、いえるのは後半の末脚の破壊力であるし、それがここまで極端に緩んだ、また力の要る馬場で質の高い基礎スピードを問われなかったのもある。こういう中弛みで取り付いてゆったり入って長く脚を使うというタイプは基本的にその距離よりも長距離が合っていると思っている。どちらかというとロードカナロア産駒というよりフサイチパンドラ産駒というイメージのほうが強いかなと。
2018桜花賞への展望
カワカミプリンセスびいきということもあって、パンドラの仔には頑張ってほしいとは思うが、個人的にマイルは短いと思う。もちろんよほど展開がはまって中弛みがきつければ別だが、ゲートはかなり拙いし二の足も遅いのでさすがにこのメンツで前目に取り付いていくというのは難しいだろうと感じる。よくて中団、ここ3走を見てもおそらくだが後方、それも最後方近くになるリスクもある。その流れで前が47-46で刻んでしまうとこの馬としては取り付くタイミングなく終わってしまうだろうと。この馬自身もトップスピードに乗ってしまえば10秒台の脚を使ってくるとは思うが、前目にいてもラッキーライラックはできることだし、それ以外にも強敵が多い。素材的にはこの世代でも最強レベルにあるとは思うが、こと桜花賞となると先週のような高速馬場でゲートで踏み遅れてしまってはなかなか難しいと思う。リスクの大きい馬になるかな。外枠を引いたのはせめてもの救いかな、と思うけどよほどルメールが思い切った騎乗をしてこないと難しいと思う。ここまで前半のゲートがネックだと…ラッキーライラックを内で包んで各馬が団子ドスローとかでもない限りは…というところか。素材は買っているけど一気にゲートがよくなるという感じはないし、現時点では手を出さない可能性のほうが高い。雨が降って紛れそうなら。
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