毎日杯の出走予定馬展望

第65回 毎日杯(GIII)

日程：2018年3月24日(土)

コース：阪神芝外1800ｍ

予想用・出走予定馬一覧

シャルドネゴールド（川田想定）

４戦２勝、２敗も強敵相手と抜群の安定感を見せているシャルドネゴールドが毎日杯に出走予定だ。前走の500万下戦ではエタリオウを外から差し切り撃破し、順当に賞金を積み重ねてきた。今回相手は結構骨っぽい馬が揃ったが、クラシック戦線への生き残りを賭け賞金を積み上げ東上最終便の切符をゲットしたい。

１周コースの2000ｍ戦で見せてきたパフォーマンスは結構高いと思う。ただ結果的に新馬戦の新潟1800ｍ３着ってのをどこまで評価できるのかは今となっては懐疑的かな。大きな弱点はないけど、ここに入ってくると決定的な武器というのも見せられていないので、評価としては少し控えめにしたいところ。

500万下１着

阪神芝内2000ｍ良 ９頭８枠８番
2:03.0 62.6-60.4 S^2
13.0-11.0-13.2-12.8-12.6-12.8-12.5-12.0-11.4-11.7

まずは前走の500万下勝ちから振り返っておきたい。阪神芝2000ｍ戦でペースは2.2とかなりのスロー。ラップ推移的にもＬ２最速11.4で２Ｆ戦に近い。スローから結構ギアチェンジを問われた一戦かなと。

８番枠から五分のスタートを切ってそこから無理なく好位の外につけていく。向こう正面でも中団に近い位置で中目で我慢。３～４角で好位の外まで押し上げ、その外から捲ってきているフランツの内から先頭列に近い位置で直線。序盤でそこから追い出されるがジリジリとした伸びで先頭列に並びかける。Ｌ１でしぶとく伸びて内の２頭を捕えての勝利。

外からフランツが動いてきたのでそこで動かざるを得なかったが、ラップ推移から結果的にはそのタイミングでよかったと思う。コーナー地点ではまだ上がってなかったし、そこで外から動いていったのでワンテンポ早くスピードに乗れた感じかな。仕掛けを待てたシースプラッシュ辺りをもうちょっと楽に捕えてほしかった感じはするが、重賞でも好走の目途を立てられる内容だったと思う。

葉牡丹賞(５下)２着

中山芝内2000ｍ良 ９頭１枠１番
2:01.4(+0.0) 62.0-59.4 S^3
12.6-11.5-12.3-12.7-12.9-12.4-12.0-11.7-11.3-12.0

２走前の葉牡丹賞ではジェネラーレウーノに惜敗。ペースは2.6で超スローに突入、ラップ推移的にもＬ２最速11.3と速いラップをある程度要求された後半勝負の一戦。

１番枠から好発、そこから無理せずに控えて２列目の内内で進めていく。道中も２列目の内内で我慢しながら３角。３～４角でもまだペースがそこまで上がってこない中で２列目の内で進路を作れないまま直線。序盤で狭いところで待たされて２列目、Ｌ１で外に出してからようやく伸び始めると最後はジェネラーレウーノに強襲も僅かにハナ差届かなかった。

ここでは11.7-11.3-12.0と要所での加速も問われている中で内内で我慢を強いられたしそこから直線坂の上りで進路を確保してからの伸びは一番だったが届かなかったかなと。相手もジェネラーレウーノに３着マイネルファンロンも含めて結構強敵だったと思う。それらを相手に後手を踏みながらいい脚を使えたのは評価できるかな。ギアチェンジ面は結構持っていると思う。

新馬戦３着

新潟芝外1800ｍ良 10頭６枠６番
1:50.6 51.2-45.6 S^6
12.8-12.2-12.8-13.4-13.6-12.8-11.2-10.5-11.1

新馬戦は強敵相手に３着ということもできたが、トップスピード戦としてどこまでレベルが高かったかは実は今のところ未知数。ペースは5.6で極端なスロー、ラップ推移的に見ても３Ｆ勝負でＬ２最速10.5。後半特化でトップスピードの質も高いレベルで問われた。

６番枠から好発を切って様子を見ながら２列目で進めていく。道中もドスローの流れで折り合いを意識しながら逃げ馬から少し離れた２列目の外で３角に入る。３～角では番手の位置でじわっと押し上げながら直線。序盤で追い出されていたがここでの反応は地味でＬ２辺りでようやくエンジンがかかってという感じ、先頭に立つ。しかしラストに甘くなって外からロックディスタウン、内からタイムフライヤーに差し込まれての３着だった。

ここでは一番有利な状況で進められたと思う。前に壁を置かずにしっかりと反応できる状態で直線に入ってきた。それでも直線序盤での反応はそこまでよくなかったし、Ｌ２の最速地点でそこそこ伸びたけどＬ１は甘くなった。この辺からもトップスピードの持続力では上位に見劣っている。またその上位も以前ならタイムフライヤー、ロックディスタウンとレベル的には高いと思われていたが、実際トップスピード戦でどこまでやれるかは結構未知数だし、５着のウォルビスベイもイマイチ。なのであまり高く評価するのは危険かもしれないと。少なくともタイムフライヤーはトップスピード戦ではラストにアドマイヤアルバに詰められているのでタイムとやれたといっても微妙なところ。

2018毎日杯への展望

今のところは地味ながらも安定してきているし、ここ２走は要所のギアチェンジは確かに見せてきたといえる。ただトップスピードの質、持続力という観点ではそこまで高いレベルで見せていないと思うので、ここに入って優位に立てるとまでは言い切れないかな。少なくともブラストワンピースやインディチャンプはまだ底を見せてないし、高いレベルでのパフォーマンスを見せてきている。安定感があるしゲートも上手い、３走前の小倉2000の様に平均ペースでも対応可能、内内からでも動けるという魅力もあるが、阪神1800だと割と素材型が脚を出し切れるからどうかなと。現時点では安定感は買うが押さえ以上の評価はしたくない。素材的に見るとちょっと足りないかなと。

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