2018中山記念・ペルシアンナイトの敗因分析

中山芝内1800ｍ良
1:47.6 47.7-48.4 M
12.8-11.7-11.7-11.5-11.5-11.8-12.2-11.9-12.5

昨年のマイルチャンピオンシップ勝ちを評価され１番人気に支持されながらも５着に敗れたペルシアンナイトの敗因を分析していく。が、多分敗因はミルコ。

５着ペルシアンナイト

４番枠から出負けして後方からは想定内の競馬、前半前がペースを飛ばしていくといってもそこまで速いという流れではない。向こう正面で前のマルターズ、アエロリットの２頭が単騎気味で離す中で後方外で動く意識を持った進め方だったが向こう正面で動かず、最後方のまま３角を迎える形になる。流石に３番手のディサイファやウインブライトが前を捕えに３～４角で動く形になったので後続はここで外々からペースアップする中で大外をぶん回してロスの多い競馬に。そのまま直線でそれなりに伸びてくるがロスが大きく、ラストは伸びあぐねて５着までだった。

おいおいどうしたミルコ、というような競馬の仕方だった。最悪に近い競馬になったといっても過言ではない。もっともゲートが甘く中盤も前がペースを上げて入っているので向こう正面で押し上げること自体は簡単ではないのであそこで動けばよかった、という単純な話ではない。ただし、単騎逃げの実力馬２頭がいることを考えれば、３列目以降が３角では必ず動くということを考える必要があるわけで、そうなればペースが上がった段階で外からになるよりリスクがあっても向こう正面の距離ロスのない段階で動くか、距離ロスがある３～４角地点で内で我慢する必要があったんだがそれがどちらも出来ずに一番やってはいけない３～４角での大外ぶん回しで押し上げようとしてしまった。離れた３番手で目視推定で800通過は49秒半ばぐらいだから恐らく後ろの馬にとってはスローロンスパ。コーナー地点のＬ４－３で一気にウインが２列目付近まで詰めていることを考えるとコーナーでの前の減速だけでなく３列目以降もペースを少し引き上げていると思うので。まあ勝った負けたはともかく、騎乗的には完全にミスで、正直阪急杯のシュウジの福永より良くない。一番やってはいけないタイミングでの動きとコース取りだった。

それと、土曜が外差しが決まっていた要因は個人的には馬場自体が外差し傾向、というわけではないと思っている。馬場が想像以上に軽かったので騎手の意識が追い付かず仕掛けが遅れるのでコーナーで外から勢いをつけやすい馬が有利だった、という感じ。日曜もその傾向だったが流れた中山記念では前目内目が残っている。ミルコもその辺りを意識しすぎたのかちょっとらしくない酷い競馬だった。ミルコの十八番といって他が動く一歩前での動き出しができなかったのは残念極まりない。正直かなり失望しているが、人間なのでこういうこともある。次は汚名返上してほしい。

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