2019/02/02
中山記念(GII)出走予定馬展望
日程:2018年2月25日(日)
予想用・出走予定馬一覧
ウインブライト
昨年は中山1800m重賞のスプリングステークスを制覇、古馬相手に福島記念も制した勢いある4歳馬ウインブライトが中山記念に出走予定だ。前走の中山金杯でも強い競馬で2着を確保したがセダブリランテスには差し切られて悔しい形。ここで結果を残して春のGI戦線に勢いに乗せていきたい。
ここ2走はスタイルを変える先行策で結果を出してきたが、どちらも2000m戦で割と楽なペースだったというのが大きいと思う。今回は1800でも中山なので例年通りならそこまで悪くないが、今年の場合は逃げ番手のレースメイクが激しくなる可能性も高い。そう考えると微妙なのと、高速馬場になるとキレ負けのリスクが大きくなる。
福島記念(GIII)1着
福島芝2000m良 15頭2枠3番
2:00.2 61.6-58.6 S^3
12.5-11.9-11.7-12.8-12.7-11.4-11.6-11.6-11.5-12.5
2走前の福島記念から振り返りたい。このレースは3秒とS^3ランクで顕著にスロー、そこからの向こう正面のL5最速で11秒台半ばを連続、3~4角で速いラップを踏みながらL1で消耗している。3~4角の立ち回りが問われたのは間違いないが、前半は基礎スピードは問われずにポジショニングだけの問題だった。
3番枠から五分のスタート、枠も良く並びも良く楽に逃げ馬のプリメラアスールの後ろにつけて前のスペースをじわっと詰めながら2列目まで楽に確保。スローの段階で良い位置を取ってしまってそこからはコントロール、向こう正面でのロンスパになったところで3角では3頭分外からじわっと仕掛けて2列目に近いところまで押し上げ、4角では仕掛けて先頭列で直線。序盤でしぶとく伸びて先頭、L1まで踏ん張ってスズカデヴィアスの追撃を辛うじて振り切った。
3~4角で外から勝ちに行く形になったのも影響があったと思うし、ラスト甘くなったのはその辺りもある。ただヒストリカルに対してはハンデで3kg貰っている立場なので、まあこれで甘くなったならポテンシャルでそこまで圧倒できるほどのレベルではないのかな、というのは感じたところ。陣営は先頭に立つと甘くなるというところを挙げているのでそういった面もあるかもしれない。前半のペースが遅い中で前目を取れたのは良かったが、その辺はかなり噛み合っていたので過大評価は避けたいところ。
中山金杯(GIII)2着
中山芝内2000m良 17頭1枠1番
1:59.8 61.5-58.3 S^3
12.3-11.0-13.2-12.3-12.7-11.3-11.7-11.5-11.6-12.2
前走の中山金杯2着も内容的には少し恵まれた。ペースバランスで見ても3.2と超スローで遅く、L5最速からコーナーで速いラップを維持しつつL1で12秒台に減速という中で内枠からロスなく立ち回れた。ここでも抜け出してから甘くなったし一頭になると良くない可能性はあるが、セダブリランテスには完敗の2着だとは思う。
1番枠から好発を切って先行争いに加わっていく、最終的に外の各馬を行かせるが2列目のポケットと絶好位をスローの段階で取り切る。向こう正面でミラノの捲りでペースが上がってという中で前にスペースを置きながら3角に入っていく。3~4角でも完璧にロスなく運んで前のスペースを詰めながら2列目で直線。序盤でしっかりとミラノの外に出して伸びて先頭に立つ。L1で粘りたかったがここで甘くなってセダブリランテスに強襲を受けての2着。
3着のストレンジクォークにも結構来られてしまったのでこれは不満の方が多い。もちろん抜け出して甘くなったという可能性もあるんだが、ここまで噛み合った流れで勝ち切れなかったのは物足りないかなあ。スローのロンスパという流れだし、ペースが上がった状態で3角に入っていて最内かつスペースを取って入れている、理想的な競馬だったと思う。相手関係を見てもセダブリランテスは強敵だがこれは外々を回しての横綱競馬でのものだし、後は微妙なところ。
皐月賞(GI)8着
中山芝内2000m良 18頭8枠17番
1:58.3(+0.5) 59.0-58.8 M
12.1-10.8-12.2-11.7-12.2-12.4-11.9-11.4-11.4-11.7
皐月賞はそこそこ流れてはいるんだが、中盤では少し緩んでいるというのはある。それでも外々から勝ちに行く形になったのは厳しい展開だったしそこまで悪い内容ではなかったかなと。ペースも平均、L3最速タイで4角でそこそこ速いラップを踏んでいる。
17番枠から出負けして後方からリカバーしながら中団につけていく形となる。道中も中団外で進めながらダンビュライトの後ろで進めつつ3角で外。3~4角でも大外を進めながらダンビュライトを目標に直線に入ってくる。序盤で3列目から追いだされるがここでの伸びで見劣り伸び切れず。L1でもジリッと下がったがそれでも大きくはばてなかった。
流れたのは流れたが中盤で少し緩んだしそこで取り付けたのは一つある。ゲートで出負けしたのも響いたがこのころのウインブライトのイメージだと中団よりは後ろからの競馬が普通だったのでその辺りは特に。後半外から勝ちに行く形はL3の4角地点が最速ということを考えるとロスがあったと思うし、上位勢が結果的にかなり強かったことを考えても悪い内容ではないと思う。が、ペースが上がって追走に脚を使わされていいタイプかは微妙なところ。
2018中山記念への展望
スプリングSでも外から強烈な脚でまとめて差し切っているようにコーナーで動いていく競馬自体適性は高いと思う。ただ結果的に見てスプリングSは低レベルだったし、皐月賞はペースがある程度流れた中で外から勝ちに行ったとはいえ甘くなった。ここ2走は上手く立ち回れたがいずれも内枠と前半のスローというのが噛み合っているのはあるので、ここが試金石の一戦だろう。スローロンスパなら外からでも楽しみはあるが、それでも前走の中山金杯を考えると4歳世代の上位勢にはちょっと足りないとみている。1800で流れた時に基礎スピード的に足りるかどうかはこのレベルでは未知数。ひいらぎ賞2着も結果的にアウトライアーズ、ナイトバナレットといった上位勢がイマイチだった。あまり強気にはなれないかなと。個人的にはもう少し距離を延ばして前半のポジション取りを安定させたいという感じがするし、高速馬場だとスローではL2でキレ負け、平均だと基礎スピード的に足りない感じ。面白い馬が多い中で、となるとここでは評価を下げたいところかな。力の要る馬場なら押さえとしてはありだが、高速馬場だと消す可能性の方が高くなる。
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