競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

クイーンカップ2018 出走予定馬:テトラドラクマ、田辺に乗り替わりで前半のレースメイクを強化したい…地力は通用するはず

time 2018/02/08

クイーンカップ2018 出走予定馬:テトラドラクマ、田辺に乗り替わりで前半のレースメイクを強化したい…地力は通用するはず

日程:2018年2月12日(月)
第53回 クイーンカップ(GIII)
東京芝1600m
予想用・出走予定馬一覧

未勝利勝ちは東京マイルで1:33.9と好時計での勝利、素材は確かなテトラドラクマがクイーンカップに出走予定だ。前走は重賞に初挑戦、1番人気を裏切る6着となったが持ち味を発揮しにくい緩い流れだった。強い勝ち方をしてきた府中のマイルに戻し、鞍上も田辺裕信に乗り替わりで万全を期す。

この馬の場合基礎スピードが武器だと思うし、そこで引き上げて後半勝負に特化しない形が理想だろうと。2走前はそれができていて前走のフェアリーSではそれが全くできなかった。東京中山どうこうというより、しっかりとレースメイクに携わっていけるかが肝要で、その点では石橋脩より田辺の方が上。ここは巻き返してほしいなあ。

未勝利 2着 13頭6枠9番
東京芝1600m良 1:34.2 47.9-46.3 S^2
12.6-11.3-12.0-12.0-12.2-11.2-11.3-11.6

ここ3走を順を追って。まずプリモシーン相手に差し切られた未勝利2着から。ペースは1.6でかなりのスローに突入、ラップ推移的には緩い流れからのL3最速でTS持続戦というところ。

9番枠からまずまずのスタート、そこから無理せずに控えて2列目で進めていく。道中も少し力みながら好位。3~4角で2列目の中目から我慢していたが4角では先頭列に並びかけていくような感じで直線に入ってくる。直線序盤でも仕掛けを待って進めていてL2で追い出すがプリモシーンに並びかけられて抵抗も、L1では競り落とされての惜敗だった。

まあ悪くはないんだが結局早めに先頭列に並びかけてTS持続となった時に質的に、TS持続力でプリモシーンに少し見劣ったなと。まあこれ自体は3着馬との比較を見ても強かったと思うんだが、それでもこの競馬ではプリモシーンに末脚の絶対量の差を見せられた形にはなる。

未勝利 1着 18頭6枠12番
東京芝1600m良 1:33.9 46.7-47.2 M
12.6-10.8-11.3-12.0-12.4-11.7-11.6-11.5

2走前の未勝利戦勝ちが圧巻の一言。ペースは平均だが46.7と前半で絶対的に速い走破、そこからL1を11.5でまとめてくるというのは正直世代の牝馬の中でもトップクラスのパフォーマンスだと思っている(流石にダノンプレミアムのサウジ戦には見劣るが)。

12番枠から好発、そこからじわっと促す程度で様子を見ながら内の各馬を行かせて2列目にじわっと下げる。3~4角でも楽な手ごたえで2列目で我慢、4角出口で外に出して直線。序盤で先頭列に近い位置から楽な手ごたえで並びかけてくる。L2で先頭に立ってここから追いだされると後は後続を千切り捨てての圧勝だった。

ここではかなり高いレベルでの基礎スピードを問われたはず。それでも楽々ついていって直線でトップスピードに乗せたというよりは長く脚を使う形でL1を11.5でまとめてきたというのはインパクトが大きい。この馬自身のラップでも恐らく落としていないので(上がり3FのFAで11.53、映像的に見てもL2で多分11.5ぐらい、速いラップを踏んではいないと思う)まだまだ底を見せなかった。前半の厳しい流れの中で良さを引き出しかつ底を見せなかったのは大きい。

フェアリーS(GIII) 6着 16頭8枠16番
中山芝外1600m良 1:35.1(+0.5) 48.0-46.6 S^1
12.5-11.5-11.9-12.1-11.6-11.6-11.6-11.8

前走のフェアリーSではそれが上手く噛み合わなかった。ペースがまず1.4とスローで遅かったし、4F戦でコーナーで分散する形になってしまった。プリモシーンが勝っていることを考えてもレベル的に通用しないはずはないので展開的に噛み合わなかった。枠も難しかったとは思うが。

16番枠からやや出負けしてそこからリカバーしながら好位の外につけていくが、全体のペースが遅い中で少し掛かり気味になりつつ好位の外。3~4角では好位の中目で進めて進路が確保できないが4角出口で外に持ち出して直線。序盤でそこから追いだされるが外から勢いをつけてきたプリモシーンらに見劣る。L1まで伸びあぐねての6着完敗だった。

中山のマイルで外枠で出負けしてしまっては難しかったと思うが、結局は流れが遅かった中で4Fの後半勝負、出し切りやすい展開になって末脚の絶対量が響いた感じはある。やはり基本的には前目でペースを引き上げて行く方が良いだろう。

●2018クイーンカップに向けての展望

少なくとも前走のフェアリーSに関しては大外枠が難しかったと思うし更に出負けもあったので苦しくなったのはやむを得ないところ。ただ末脚勝負ではプリモシーンに2度完敗しているわけで、基本的にはある程度前目でしっかりとペースを引き上げて、という形が必要。相手関係を考えても強敵は多いが少なくとも時計的には最上位にある馬で、しかも余力を残すラップでとなるとこの馬が一番。もちろんある程度のペースでも脚を引き出せるマウレアは手強いが、高速馬場に近い馬場ならツヅミモンよりこちらに分があるかなと。田辺に替わるのでしっかりと前半の展開を平均前後までで支配できるかどうか。出負けする可能性も出てきたので東京マイルなら少し外目の枠の方が良い。プリモシーンが普通に強かったわけだし、3走前の未勝利の内容ならややスローまでなら対応してくると思う。抽選をしっかりと突破できたし今回もこの馬を軸にしたいかなと。強い馬のはず。

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第53回 クイーンC(G3)

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1月20日 中京8R
◎カトルラポール
(9人気・単勝21.7倍)
▲シンボリバーグ
(7人気・単勝19.3倍)
◯カウントオンイット
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