競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

シルクロードステークス2018 出走予定馬:ラインミーティア、セントウルSはスタート含め出来すぎ…ゲートが安定しないので枠の並びがカギ

time 2018/01/25

シルクロードステークス2018 出走予定馬:ラインミーティア、セントウルSはスタート含め出来すぎ…ゲートが安定しないので枠の並びがカギ

日程:2018年1月28日()
第23回シルクロードステークス(GIII) 京都芝内1200m
予想用・出走予定馬一覧

昨年のサマースプリントシリーズチャンピオンとなり台頭を果たしたラインミーティアが今年初戦にシルクロードステークスに出走予定だ。前走のスプリンターズステークスでは後方から伸びあぐねての13着と物足りない結果に終わったが、夏の実力が本物かどうかは冬場の淀で証明してもらおう。

前走のスプリンターズSに関しては正直枠も悪かったが、本来から出足がいいタイプではないので。セントウルSなんかはそこが噛み合った面がある。

アイビスSD(GIII) 1着 16頭8枠15番
新潟芝直1000m良 0:54.2 21.8-22.0 M
11.8-10.0-10.4-10.3-11.7

まずは3走前のアイビスから。直線の1000m戦なのでなんともだが、割と京都1200とはつながるイメージではある。ペースも見てのとおり平均で終始直線地点でトップスピードに乗せてのTS持続が後半型には問われるし、そこが良さとして出た一戦だった。

15番枠から五分には出てそこから追走だがやはり二の足はイマイチ。ただし外の先行各馬がスペースを作ってくれているので外ラチ沿いから徐々にリカバーしながらそのスペースを詰めていく。L3では中団列まで押し上げ、そこからしぶとく伸びてL2で抜け出したフィドゥーシアのスペースを取りながらL1でグンと伸びての勝利だった。

フィドゥーシアの勝ちパターンをキッチリと捕えてこれ自体は高く評価できるが、出脚が悪く後ろからになりながらも最短距離で楽に外ラチに持って行けて、しかも終始前にスペースを取れる状況だった。だから最小限で押して推進しながら勢いに乗っていけたのは大きかったと思う。L1の減速地点で差し込んできたが基本的にはこの馬の持ち味はこれだろうと。

セントウルS(GII) 2着 14頭4枠6番
阪神芝内1200m良 1:07.5(+0.2) 33.8-33.7 M
12.2-10.8-10.8-11.1-11.1-11.5

2走前のセントウルSも善戦を果たしたといえるが、噛み合ったなという点では同じだと思う。阪神内1200は3角までの距離が短いうえに鋭角で内枠の先行馬が下がってきたりしやすく難しい舞台なんだが、このレースに限っては内のスペースを上手く拾えてポジションを上げられたのは大きかったかな。ペースも平均なので決め手を活かせる展開ではあった。

6番枠から珍しくまずまずのスタートを切って下げながら中団の内内。ただ結果的に前もそこまで下がってこず中団の内で前にスペースを確保して3角。3~4角でも最短距離を立ち回って3列目で直線。序盤でそこから進路確保で少し待たされるがイチかバチかで内に絞る。L1で狭いところを通してしぶとく伸びての2着もファインニードルとの差は詰まらず。

直線で少し待たされたがブレーキは踏んでいないしラップ推移的にも加速ラップというほどではないが、多少はの影響はあったと思う。ただ好走できた最大の要因は最序盤の位置取りだろう。あの位置に持って行けたのは正直意外も意外で、これまでどうしても二の足で苦労するところがあったのがあの位置を確保できてしかも3~4角でロスなく仕掛けを待つ形になればある意味この結果も当然だったのかなと。ただあのスタートを常にできるわけではない、というよりこのレースが例外的なのが厄介なところだ。

スプリンターズS(GI) 13着 16頭3枠5番
中山芝外1200m良 1:08.3(+0.7) 33.9-33.7 M
11.9 – 10.8 – 11.2 – 10.9 – 11.1 – 11.7

実際スプリンターズSは競馬の流れに乗れずに完敗を喫している。ペースは平均だがL3最速で仕掛けどころそのものは早かった。ただし、位置取りが悪かったので…。

5番枠から出負けして後方からの競馬。当然GIでポジション取りもシビア、簡単にスペースを貰えずに最後方近くで進めざるを得ない。3~4角でも腹を括って最内を立ち回りながら前にスペースがある状況も最後方列で直線。序盤でそこかジリジリ、L1でも詰めてはいるがジリジリで前も止まらずなだれ込むだけに終わった。

結局GIとしては緩い流れでそこからL3最速でも高速馬場でL1がそうそう落ちない、となるとこの馬としてはこれが限界だったのかなという感じ。セントウルSでは超高速馬場で好発からあの位置で入れたので良かったが、最序盤の段階であの位置、更に各馬が前に入ってきてしまうとどうにもならない。この辺りはやはり大きなネックになると。

●2018シルクロードステークスに向けての展望

後半のTS持続はやはり侮れない。ただし新潟の1000ならある程度各馬が広がっているしスペースを見つけやすいが、スプリンターズSで見せたようにあのスタートから各馬がすぐに内に入ってくるような展開になるとリカバーが難しい。そうなると切れ味でスパッと切れるタイプではないので京都1200で届くというのは難しいと思う。最低でも中団にはつけたいかな。ハイペースで基礎スピードを問われていいタイプではないし、平均までの流れでいかにいい位置を取れるかどうか。ここに尽きると思う。夏は良い状態を維持して走ってきていたが、そこから息を入れての冬場。実績を見ても夏馬という感じはあるし、追い切り面にも注目して最終的に判断したい。ただやはり一番は枠の並び。出負けをベースに考えたいし、先行勢が近くに多くいてリカバーできる枠の並びなら。その点で今回は先行馬が多いのである程度噛み合う可能性はあると思う。狙うとしても高く評価して連下~3着ヒモで押さえまでかな。

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