競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

天皇賞春 2019 出走予定馬:フィエールマン&ルメール騎手想定

time 2019/04/22

天皇賞春 2019 出走予定馬:フィエールマン&ルメール騎手想定

第159回 天皇賞(春)(GI)出走予定馬展望

日程:2019年4月28日(日)
コース:京都芝外3200m

予想用・出走予定馬一覧

フィエールマン(ルメール騎手想定)

 昨年の菊花賞では直線鋭く伸びてエタリオウとの接戦を制したフィエールマンが天皇賞春に出走予定だ。僅か4戦目にして菊花賞馬となったが、今年初戦はシャケトラの後塵を拝す結果。そのライバルが急逝しリベンジは果たせないが、餞となる勝利を思い出の地、淀の長丁場で果たしたい。

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 AJCCではシャケトラにトップスピード戦で負けたというのは結構な衝撃だったんだが、シャケトラが成長していた可能性も高いというのを阪神大賞典で考えさせられた。今回は不幸だが調教中のアクシデントでシャケトラがいなくなったのはこの馬にとってはやりやすくなったかな。あとは長距離適性が真の意味であるかどうか。菊花賞はそういう競馬になっていないので。

菊花賞(GI)1着

京都芝外3200m良 18頭6枠12番
3:06.1 62.7-64.2-59.2 S^3
12.8 – 11.9 – 12.5 – 12.9 – 12.6 – 12.4 – 13.3 – 13.0 – 12.8 – 12.7 – 12.8 – 12.2 – 12.2 – 10.7 – 11.3

 菊花賞から振り返るのだが、これに関しては正直長距離戦としてみると間違ってしまうのかなと感じている。田辺が非常にふざけたレースメイクをしていて、ラップを見てもわかるように文字通り直線だけの競馬となってしまった。2周目の4角地点ですら12.2。この時は高速馬場といえるほどではないがそれでも標準よりは軽いかなという程度。それでこのラップなので直線だけで2600m歩いているというような見立てになるし、直線までにスムーズに入っていけた馬が有利だったと思う。その中でこの馬はギアチェンジの性能を見せてきたという評価になるかな。

 12番枠から五分には出てそこから促しつつ中団馬群の中でまずは進めていく。ただ前半からかなりゆったりとした流れとなっていて中団の中目で壁を作りながらじっと我慢する。そこからは淡々とドスローという流れの中でジッと我慢。先にエタリオウの方が外から動いていくが3~4角でもペースがほとんど上がってこないので団子状態で好位の中目で待たされる。4角でエタリオウがトップスピードに乗せていく中でワンテンポ待たされて直線。序盤で2列目から踏み遅れていたがすぐに反応して2番手、L1で抜け出していたエタリオウの内から伸びてこれを競り落とした。

 個人的にはこの一戦は長距離戦としては見ていないというのは前述の通りなんだが、ギアチェンジ戦としてみたときにはエタリオウよりこちらのフィエールマンの方が優秀であると。理由としてはL3の4角地点ですら12.2なのでかなり遅くここではトップスピードを問われていない。L2の直線前半が最速なわけで、直線に入ってきた時点ではほぼ先頭列にいたエタリオウを上がりで逆算してみてもエタリオウの走破ラップは11.9-10.7-11.3となる。こうなるとコーナーでのロスがほとんど影響しないし、トップスピードに乗せる準備ができているという点で4角地点で外から前を向いて入ったほうが良いに決まっていると。

 一方フィエールマンの場合はL3の緩い段階で前を向けていないので直線に入ってから進路を取って加速をしないといけなかった。その分L3の走破ラップは遅いはずで、L2-1の究極のラップを踏んでいるところで加速・トップスピードの質で勝負をする羽目になった。それでも一気に反応できていてトップスピードの質でも優位に立てたからこそ1列後ろから踏み遅れて差せたということになる。ギアチェンジ戦としては外からの馬に対して馬群の中から加速してきたこちらの方を上位に取るべきだろう。ただし、当たり前だが直線だけの競馬で、これを普通の長距離戦に当てはめるというのは正直に言うと適切ではないと思っている。あくまでギアチェンジの性能の高さを評価すべきだし、ポテンシャル面は全く要求されなかったからね。

AJCC(GII)2着

中山芝外2200m良 11頭4枠4番
2:13.7(+0.0) 62.2-58.7 S^3
12.5 – 11.5 – 12.7 – 12.6 – 12.9 – 12.8 – 12.4 – 11.7 – 11.8 – 10.9 – 11.9

 前走のAJCCでもギアチェンジを高いレベルで問われた一戦で、正直この展開でシャケトラに敗れたというのは結構ショックではあった。もちろんシャケトラが成長してきていたという可能性もあったし、実際阪神大賞典でも展開は違えど強かったからね。こちらも目標は先だった。ペースは3.5で超超スローに肉薄するレベル。ラップ推移的には菊花賞ほど極端ではないがそれでも2F戦に近い。2段階加速でも4F戦というところで割と瞬間的な切れ味・ギアチェンジを要求されたレースだろう。

 4番枠から五分には出たという程度で二の足もそこまで速くなく中団ぐらいで様子を見ていく。道中も中団の中目で進めてちょうどシャケトラを見るような感じ、そのまま特にペースも上がらず割と一段で3角。3角でもまだペースが上がらず、中間地点ぐらいで前が少し引き上げてシャケトラが外から動くのでその後ろを追走、2列目の外目で直線。序盤で先に仕掛けたシャケトラの直後をうまく通して伸びてくる。L1でもう一段の脚を使って差を詰めてきたが僅かにハナ差及ばず2着惜敗。

 メートルダールが3着でトップスピード戦としてはそこそこの強敵。これは楽に撃破してきたがシャケトラを交わせないとは…という感覚だった。ただシャケトラはあまり考えすぎないほうが良いかな。叩き台というよりは使うレースがないので使ったという感じだと思うし、L1まで差を詰めてきていたことと要所でシャケトラを追いかけながらこのギアチェンジ戦に対応できているあたり菊花賞で見せた反応自体は本物だったと思う。4F戦ではまだ何とも言い難いが、それでも2段階加速でも目途は立てたのかなと。ただやはり前半が遅すぎるし、2F戦に近いからね。このレースでも正直強距離適性がどうこうというのを測るのは難しいんじゃないかなと思っている。まあ、不安というかまだ未知数という感覚が正しいか。

ラジオNIKKEI賞(GIII)2着

福島芝1800m良 13頭5枠6番
1:46.2(+0.1) 46.3-47.4 H^1
12.2 – 10.4 – 11.6 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.6

 3走前のラジオNIKKEI賞ではメイショウテッコンに基礎スピード面で引き上げられて押し切られた形。ただここでも非凡な性能を見せていたのは間違いない。1.1とハイペースだが道中息が入ってそこからの3F勝負でメイショウテッコンでもL1が11.6。ここで大外から決定的に伸びてきていた。かなり速いラップを自身では踏んでいるはずである。

 6番枠から出負けして後方からの競馬となる。道中も前が速いのでリカバーは難しく後方中目で進めていくが、この辺りで前が少し息を入れていて外に持ち出すもそこまで差が詰まらず3角へ。3~4角でも後方外で進めていたが少し仕掛けが遅く、4角でも最後方付近で少し反応が鈍い。直線で大外に持ち出しているがまだ伸びてこない。L1でグンと来るとここで一気にメイショウテッコンとの差を詰めてくるが半馬身及ばず。

 L1の地点で前との差がかなりあって、目視推定だが5馬身はまずあったと思う。それを4馬身半詰めたと考えれば推定で0.7は詰めていると思うので10秒台も視野に入ってくるという足をL1で使っている。3角で仕掛けが遅かったし、その点を踏まえても出し切れなかったという感はあるかな。ただ、流れた中で追走に苦労していたのも事実だし、この一戦を見て1800もいずれ慣れてくればやれるがちょっと短いかなと。ゲートや二の足といった面であまり強気になれない馬なので、その辺は少し運が必要かもしれない。ただこの流れでも脚を出し切れていないぐらいなので素材的にはかなりのものを見せていたというのは確かだし、そもそもメイショウテッコンを高く評価している自分としてはメイショウの勝ちパターンで差し込んできた点で無視はできない存在だった。菊花賞で買えるかどうかは別問題だったが。

天皇賞春2019への展望

 今回は淀の3200m戦だが…はっきり言って長距離適性は未知数に近いと思っている。直線だけの競馬だった菊花賞をあてにするのは危険だし、AJCCも正直に言えば2F戦に近いので、ロンスパ気味になってしまったときに長く脚を使えるのかどうか?というのは不安としては当然ある。ただし、未知数。ラジニケ賞では少し息は入っているものの全体としてみれば流れていたしそこでL1で強烈な脚を見せたことからも割と分散されてもやれるかもしれないというのはある。また今の淀は超高速馬場なのでトップスピードの質やギアチェンジを持っているのは武器になる可能性は高い。標準~やや高速なら不安の方が大きいと思っていたが、ここまで軽いと全体でペースが上がるということはまずありえないと思うからね。バランス的にはスローになると思うし、この馬場だと3角の下りで一気にスピードに乗せていく意識を各騎手が持たない限りはコーナー最速までというのは難しいと思う。そうなれば直線入りで加速が求められるしトップスピードの質も必要になってくる。この条件ならば…というのはあるかな。逆にメイショウテッコンなんかはここまで軽い馬場だとかなり難しくなると思っている。もちろん当日の天気次第だが。

 相手関係を見てもトップスピード戦ではエタリオウは強敵だと思うがそれでも菊花賞のパターンで勝ち切れているなら個人的にはエタリオウよりは上位だと思っている。この馬もゲートはあまりうまくないがエタリオウはそれよりも後ろからの競馬になるし、何よりも今のミルコは以前ほどの思い切りの良さがない。トップスピード戦という前提ならフィエールマンを軸に考えるべきかな。正直全体のメンバーレベルという点ではかなり楽だと思うし、あとはこういう時に展開の紛れで浮上してくる(単騎逃げとか単騎番手とか)馬を除けば不安を考慮に入れても強く狙うべきかなと思っている。

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