競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

東京スポーツ杯2歳ステークス 2018 レース回顧・結果:ニシノデイジー、唯一の重賞馬が8番人気に反逆の快走!

time 2018/11/19

東京スポーツ杯2歳ステークス2018のレース回顧・結果

東京芝1800m良
1:46.6 48.5-46.2 S^2
12.7 – 11.5 – 12.0 – 12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.4 – 11.6

展開分析・総評

個人的な予想的には豊が余計なことをしてくれたな…という感じではあったかな。流石にこの時期の2歳東京1800でロンスパってのは読めなかった。まあ掛かっていたから難しいところはあったと思うし、外枠なので動くのも選択の一つではあったかな。行くなら行き切らないと3~4角で外回されて終了だから、中途半端な形が一番よくない。

展開的には結局豊が動いたことで3角からの勝負になったし、ロンスパで最速がL2の11.4でもL4の段階で11.6だからギアチェンジがほとんど問われていない。当然だけど3~4角でロスなく内を立ち回った馬が圧倒的に有利な展開になったと思っている。下の画像を見てもらえればわかると思うけど、馬券に絡んだ3頭は3~4角で内を立ち回っているからね。トップスピードの質もそこまで問われなかったしちょっと特殊な競馬になったかなという感じはする。超高速馬場ではあるので、ラストまで落とさなかったのはそこまで驚きはないけど、レースレベルはちょっと読みにくい面はあるかな。割と中長距離寄りの競馬になったと思っている。

3角手前・4角出口展開図

ルヴォルグは出遅れて最後方、画面外になった。逃げたトーラスジェミニ、クリノガウディーが番手で進めてという感じでやはりペースは遅め。しかし外から掛かり気味に上がっていったゴータイミングの影響でレースの仕掛けが早くなってしまう。L5からペースが上がっているのはそのせい。内枠で上位のニシノデイジー、アガラス、ヴァンドギャルドはこの時点ではまだ中団~後方で。進めている。

3~4角では既に全体のペースが上がった状態、流れている状況で外目を回す形となったヴェロックス、対してここで脚を残すことができたのがニシノデイジーやヴァンドギャルド、アガラスといった上位勢という関係性になる。カテドラルは3列目の内目というところでそんなに悪くはないんだが…。

1着02ニシノデイジー(勝浦)

出負けしたが内に先行馬が多くうまくスペースをリカバーして中団の内目で進めていく。前半はスローということもあって少し掛かっていたが、カテドラルの後ろで何とか我慢、それでもスペースを詰め気味で苦労。しかし途中で一気にゴータイミングが上がってくれたことで前が流れて折り合い面も楽になった。3~4角では前にスペースを置いた状態で仕掛けを待ちつつ中団内内で直線。序盤で進路を探すがなかなかあかない。L2で中目に誘導して進路をとるとすっと反応してここで2列目だが先に外のヴァンドギャルドが伸びる。これをラストで内からしぶとく伸び返して接戦を制した。

3~4角でロスなく立ち回れたことで最後まで脚を維持できたという面、そして4角の段階では既に流れていた状況、5Fで分散したことでギアチェンジやトップスピードの質を要求されなかった中でポテンシャルを発揮してきた。トップスピード面が全くの未知数だったので、そういう競馬にならなかったのは大きかったと思う。

ただ、仮にロンスパだったとしても後半要素が問われていいタイプではないと思っていたのでちょっと意外だったかな。超高速馬場である程度やれているしL2最速11.4の地点でもそれなりに伸びてきたからね。アガラスとかは結構難しい競馬になったと思うし、ヴェロックスもロスがあったからまだまだ勝負付けが済んだわけではない。ただこれならホープフルSに出てくればやっぱり楽しみではあるかな。

2着04アガラス(ビュイック)

やや出負け、窮屈になって枠の並びの関係もあり先にニシノデイジーの方がリカバーするのでその後ろ。道中も顕著にスローで折り合いを意識しニシノデイジーの後ろで3角。3~4角でも内内を立ち回って後方で直線。序盤で中目に進路を取ろうとするがヴァンドギャルドに先に入られてワンテンポ待たされる。L2ヴァンドギャルドの後ろから進路をとって外から伸びてくると最後は良い伸びを見せてニシノデイジーにも差を詰めるが及ばず、ハナ差の2着だった。

L1も11.6と落ちていないことを考えるとかなり惜しい2着だったと思う。内容的にみても内枠が意外とかみ合わなくて出負け気味とともにリカバーする余地がないまま後方内内となったのは誤算だったと思う。ただおかげで後半特化のロンスパ、という中でL1まで決定的な脚を使えたからね。L1の地点で2馬身近くあった差をハナまで来ているからね。およそ2馬身としてみても0.3は詰めてきていると思う。ラストまで落とさず長く脚を使ってきたので結構ステイヤー色が強い競馬だったかなと。

新馬戦も含めて前半ゆったり進めて長く脚を使ってきている印象。スパッとは切れないんだけど長く段階的に脚を使ってくるという点では結構面白い馬だと思う。本当に良くなるのはもうちょっと先かなと思っているけど、ダービーまでにしっかりゲートを安定させていいポジションでスローに支配しながら早めの仕掛けの意識で入っていければ結構いいところまでいけるんじゃないかなと思う。接戦だけど上位4頭の中でも一番の評価をしたいかな。もちろんポジションを取れるというところを安定して出してくれる前提にはなるが。

3着05ヴァンドギャルド(C.デムーロ)

五分には出たが少し窮屈になったので控えて中団で。道中もスローの流れの中でヴェロックスの後ろぐらいで進めながら折り合いを意識しつつ3角へ。3~4角で流れている中で一つ外だがロスを少なく立ち回って直線。序盤ですっと進路を確保して外まで持って行く。L2で好位列からしぶとく伸びて2列目外、L1でそこからはニシノとの差も決定的には詰まらず、外のアガラスに差し込まれて3着死守まで。

新馬戦の内容も良かったし、ここも流れとしては結構3~4角から早めの仕掛けになったのでそこで内目を立ち回れたのはヴェロックスとの比較でみればよかった。ただ上位2頭よりは一つ外を回してもいたしね。ロンスパとは言え超高速馬場でもやれたのは収穫だが、展開的にトップスピードの質をそこまで問われなかったから、今後はその辺りが課題というか強さを測る上では重要になってくるかな。L2で11.2前後ぐらいは使えていると思うけど、L1はレースラップに近い(11.5ぐらいか)。少し減速はしていると思う。

4着07ヴェロックス(ルメール)

五分のスタート、そこから無理はせずに好位の中目で進めていたがドスローで前にスペースを保ちながら折り合って進めていく。3~4角で流れたところで好位の外からゴータイミングの後ろまで持って行って直線。序盤で進路確保はできたがここで少し接触を受けて怯んだが少し下がってしまう。そこからの伸びは流石でジリジリと伸び続けてアガラスとともに外から差し込んできた及ばず、4着までだった。

不利も多少は影響があったのか?少し直線入りで反応が鈍かった。ゴータイミングの後ろまで持っていけたので上位と比べても進路確保は一番早かったし本来ならば直線前半の伸び始めで優位に立たないといけない。この馬自身少しエンジンのかかりが遅い馬だがルメールはそこを補う選択を取った。

結果としてロスが影響を受けやすい展開となったと思うが、それでもL1まで伸びてきていたのでこれ自体は正解だったのかな。トップスピードに乗るまでが遅いけど乗っちゃうとじりじりと伸び続ける感じ。ただこういうタイプだから今後も乗り方が問われるし、展開に左右される馬にはなってしまうかな。強い4着だけど、もうちょっと要所での反応が欲しい。

5着09ダノンラスター(モレイラ)

やや出負け、促しながら追走も後方からの競馬となってしまう。道中も後方3番手ぐらいでヴァンドギャルドやアガラスの後ろから3角へ。3~4角で既に流れている状況の中で内目で立ち回りながら直線。序盤で後方から追い出されるが反応が鈍く少しふらつく。L2で内のスペースを拾おうとしたが下がってきたハクサンタイヨウに少し接触。ラストは開けたが前4頭との差は詰まらずの5着完敗。

前半のゲートの問題もあったし、結局は内有利の展開とは言え上位の馬とはポジション差が響いた。また直線入りの段階での反応もそんなに良くなかったので、こうなってしまうとなかなか苦しかったかな。まずゲートを克服してこないとというのもあるし、質的な基礎スピード面も含めて前半部分に課題があると思うね。まだ上位とは完成度で差がある。素材的にはいずれは通用しても良いと思うけど、本格化するにはもうちょっとかかるかな。

6着12ホウオウサーベル(M.デムーロ)

やや出負けして最後方近くまで下がる。道中も後方で進めて動くタイミングをミルコらしく図っている感じ。3~4角で中目を回しながら直線。序盤で後方から追い出されるがここでの伸びは地味。L2の最速地点でもまだ伸びてきていないが、そこからL1でしぶとくじりじりとは伸びてきてなだれ込んでの6着。

まあゲートもよくなかったし、中目からという競馬になったけどもうちょっと詰めてこないと前との比較では難しいかな。新馬戦も結構いい感じに前とのスペースがあって出し切りやすい競馬だったし、現時点ではまだちょっと足りないと思う。

9着15ルヴォルグ(ムーア)

出遅れてて最後方からの競馬。道中もスローだが押し上げることができずに3角以降のロンスパの流れとなってしまう。ここで後方外々からホウオウサーベルの後ろを追走して直線。序盤で大外ぶん回してそれなりには伸びる。L2でホウオウとの接触もあってそこからL1でホウオウに離されて9着完敗。

まあ、馬自体1番人気になるような馬ではなかったとは思っている。新馬戦は色々かみ合いすぎたうえでレベルも低かったと思うから。ただ、出遅れて大外ぶん回す、しかも3~4角で流れている中で。ムーアは何がしたかったのかちょっとよくわからないね。豊が上がって言った段階であの位置からやれるとすれば内で我慢するしかない。あれで流れてくれることを期待するしかないからね。あそこからこの展開で大外回して差せたら化け物やから。舐めてんのか、ってぐらい糞騎乗。ムーアの神格化はちょっとよくわからんね。少なくとも流れを読めない騎手だとは思っているから、流れが噛み合わないと安定して結果が出ないと思う。

11着03カテドラル(福永)

まずまずのスタートからじわっと先行して2列目の内から様子を見つつ、隊列が変わって3列目の内内で。道中も少しハミを噛む程度、少し外に出して3~4角では一頭分外を回すがそれでもロスを最小限で直線。序盤で追い出されてすっと反応してL2地点では一旦先頭列に並びかけてくる。しかしここからが甘くなり、L1では失速した。

ポテンシャル戦になったのが影響したかなと思う。一応ラップ的には4F戦は間違いないし、そこで分散しながらになったことでこの馬の持ち味であるギアチェンジやトップスピードの質をそこまで引き出せなかった印象かな。そしてそこからすぐに失速したのを考えるとちょっと展開的に噛みあわなかったように感じる。こうやって後半のポテンシャルともう一段の脚、という感じになるとステイヤー色が問われるし、後続が勢いをつけた状態で直線に入ってきているからね。それでも一瞬は良い脚を使えたんだが…。超高速馬場だとトップスピードに乗ってからの惰性をつけていい馬に見劣るかもしれんね。ヴェロックス相手に内容的に完敗しているところからもそう感じるかな。完成度で優位に立っていたけど、一気に素材面を問われたことがおおきいかな。

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