競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

菊花賞 2018 出走予定馬:タイムフライヤー&和田騎手想定

time 2018/10/17

菊花賞 2018 出走予定馬:タイムフライヤー&和田騎手想定

第79回 菊花賞(GI)出走予定馬展望

日程:2018年10月21日()
コース:京都芝外3000m

予想用・出走予定馬一覧

タイムフライヤー(和田騎手想定)

2歳中距離王者ながらも3歳春のクラシック戦線では存在感を発揮できなかったタイムフライヤーが菊花賞に出走予定だ。前哨戦の神戸新聞杯でも好位から伸びあぐねて6着と掲示板を外す形。何とかGI馬の威厳をみせられるか?最後の一冠意地の末脚をみせたい。

流石にちょっと厳しくなってきたかなと。百歩譲って神戸新聞杯・ダービーは仕方ないにせよ、皐月賞でパフォーマンス的にグレイルより下だとそれ以上の評価がまずできないし、近走のパフォーマンスから買いたいと思う材料はほとんどない。そもそもホープフルSも結構嵌ったからね。

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ホープフルS(GI)1着

中山芝内2000m良 17頭4枠7番
2:01.4 59.6-61.8 H^2
12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2

5走前のホープフルS勝ちから見ていくしかない。年末の中山で時計が当然かかる状況。ペースは2.2でかなりのハイだがL4-3辺りで前が急激にペースを下げたことで後ろの馬からしたら3~4角で押し上げていくのが楽になった。そこで外差しが嵌ったのはあると思う。

7番枠から五分には出たが、二の足もいまいちで窮屈にもなったので後方に下げていく。道中も後方馬群の中で我慢しながら進めていく。3角で前がペースダウンしたことで好位列以降が凝縮していく。4角で外々を回しながらジャンダルムの後ろまで持って行ってその勢いで外から直線に入る。序盤で好位列から一気に先頭列、L1でジャンダルムを競り落としての勝利となった。

後半のポテンシャル面で高いレベルのものを見せて差し切ったともいえるが、3~4角で前が相当無駄に落としたことで外を回すロスがそこまで影響なく、むしろ直線で加速していく流れに理想的に入っていけたともいえる。前半のハイペースで前もしんどくなったと思うし、こちらは前半無理せず後半勝負というところで外を回すロスもそんなにないラップ推移となると直線で12.8-11.9と加速自体は結構問われた中で先に勢いに乗せられたというのは大きかったと思う。嵌ったというのはその辺が大きかったと。

皐月賞(GI)10着

中山芝内2000m良 16頭1枠1番
2:01.9(+1.1) 59.2-61.6 H^2
12.6-11.0-11.9-11.5-12.2-11.9-12.4-12.4-12.7-12.2

若葉Sでまさかの完敗、そこから皐月賞でも思ったような末脚を発揮できなかった。ペース自体はホープフルSに近いのだがこれは前3頭が離してのもの。実際4番手のエポカドーロ以下は61秒半ばぐらいからのロンスパなので後半のポテンシャル勝負という流れになったと思う。ある程度各馬に余力があった中での後半勝負で思った以上にダメだったのが不満。

1番枠からここでは好発を切って前半はムリせず控えての中団内内と結構理想的に入れた。道中も無理せずに中団で中目に誘導してじわっと促して押し上げつつ3角。3~4角でも好位列でエポカドーロの後ろを狙いながらになるが4角で置かれて直線。序盤でそのままじりじり伸びずばてず、特に良いところなくの完敗だった。

グレイルなんかは出し切れない中で最後に猛烈に伸びているし、エポカドーロの後ろから悪くない入り方をしたのにここまで伸びないというのは悲観的になる材料かな。正直後半のポテンシャル戦ではもうちょっとやれると思っていたのだが、若葉Sでもそうだがかなり物足りない競馬で終わってしまった。

神戸新聞杯(GII)6着

阪神芝外2400m良 10頭5枠5番
2:26.5(+0.9) 61.9-58.7 S^3
13.0-11.2-12.5-12.5-12.7-12.5-12.5-12.3-11.8-11.2-11.3-12.1

前走の神戸新聞杯では超スローからの後半のTS持続に特化した一戦だった。L3の4角地点が最速だしここが下り坂になるので内からロスなく立ち回れたのはプラスだったと思うが…。

5番枠からまずまずのスタートを切ってそこから様子を見ながらうまく先行争いに乗っていきつつ最終的に3列目の内ポケットと結構いい位置をとる。ビッグスモーキーの後ろぐらいから進めて3~4角ではビッグが外目に行ったので内のスペースを拾えて直線。序盤でメイショウテッコンの後ろのスペースをとって食らいつくがL2の途中ぐらいからメイショウに差を広げられる。L1で甘くなっての完敗だった。

6着だけど、着差という観点で見ると0.9は結構決定的な差だと思う。L3地点でロスなく運べたし、本来なら減速地点でもうちょっと伸びてくれないと困るんだがそこが全くだったのがね…。正直2歳時のパフォーマンスそのものからも落としているんじゃない感というレベル。メイショウテッコンより後ろで甘くなるのが先では難しいね。

菊花賞2018への展望

まあ正直難しいと思っている。実際ホープフルSも3~4角という勝負所で緩んでいるからそこで外から押し上げたのがかみ合ったのと、前半から流れた中で全体でついていった形なので前の馬が崩れることが多かったしね。実際同じポテンシャル戦でも基礎スピードがあまり問われず緩めの流れだった若葉S,実質スローの皐月賞で善戦良さが出ていない。雨が降って昨年のような菊花賞ならともかく、後半各馬がある程度余力を持った状態では微妙。加えて3歳以降良いところが全くないからね。まずこの馬のパフォーマンスそのものが物足りない。適性的には距離が延びてもとは思うけど、ダービーでも皐月賞でもトップレベル相手に通用していない、神戸新聞杯であの負け方では…。まだ上がり馬の方を狙いたいかな。なのであまり語ることはなく、普通に今回は消す予定。雨で悪化すればちょっと考える。前半中盤もある程度タイトな競馬になった方がいいと思うからね。後半消耗したら浮上する可能性は若干ある。…というぐらいの評価かな。

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何悪。分析note2023



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