競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

紫苑ステークス 2018 レース回顧・結果:ノームコア、夏を越えて成長著しく…L1最速ラップで突き抜けた!

time 2018/09/09

紫苑ステークス2018のレース回顧・結果

1:58.0 60.1-57.9 S^2
12.1-10.8-12.2-12.3-12.7-11.9-11.8-11.5-11.5-11.2

土曜は開幕日だったので騎手もなかなか判断がつかなかったというところだと思う。映像的には向こう正面でペースが上がってそこからのロンスパと思いきや、実際は2段階加速で2段階目の加速がL1の直線ラストの坂、ということになる。もちろんこれは千切ったノームコアのもので2着以下は離されているので何とも言えないが、それでも超高速馬場の中で明確な仕掛けの意識を持ちにくかったことで最後まで加速する脚を残せたノームコアに有利に働いたレースになったかな。基礎スピードはほとんど問われず、後半のポテンシャルとそこからのもう一段の脚、というようなステイヤー的な競馬になったとは思っている。

1着14ノームコア(ルメール)

14番枠から五分のスタート、そこからある程度促してポジションをじわっと上げつつ、最終的にはコントロールして好位の外。道中も緩い流れの中で好位の外で我慢しつつ、途中で動いたカレンシリエージョを目標に3角でじわっと仕掛けて外から動く。4角でスーッとカレンの外に並びかけて2列目で直線。序盤で逃げ粘るランドネ相手にすっと並びかけてL1で一気に突き抜けマウレアの追撃を全く寄せ付けずの圧勝だった。

この馬自身の成長もあったと思うし、もっといえばここで権利・賞金どちらも必要という立ち位置で他のノーザンの馬と比べて圧倒的に勝負度合いが高かった、というのもあると思っている。とはいえ、自分の想像以上の強さで、抜け出すところの速さはわかっていたけど、L1でレースラップ的にここまで加速させたことと5Fで57秒台に入ってきた中で外から動いて勝ち切った。これはかなりのインパクトではあったかな。正直本番向きじゃなくて一瞬だけ良い脚を使えるタイプだと思っていたので、この感じだと秋華賞でもそれなりにやれてしまうかもしれない。ただタイプとして分ければ秋華賞よりはエリ女向きだと思う。最速ができるだけゴール板の近くがいいし、今回もL1最速ラップだがL2地点ですっと伸びてきた。こういう感じで本当に良い脚を最後の最後に取っておきたいタイプ。秋華賞だと全体のペースも上がる傾向だし、仕掛けも内回りで3角の下りからじわっとになりやすいからね。この紫苑Sを見た後でもエリ女向きだとは思っている。その点でもここで賞金を最大限に積み上げられたのは大きいね。

2着01マウレア(武豊)

まずまずのスタートから様子を窺いつつオハナを前に入らせて中団の内で進めていく。道中も前のオハナが少し下げてきたのでスローの流れの中で少し下げつつやや掛かり気味。向こう正面でカレンシリエージョが動いてくれたのでそこからのペースアップで3列目内ポケットから脚を残しつつ、4角では進路がない状況から出口ですっと外に出す。そこから追い出されてすっと反応するが前のノームコアの抜け出す脚が速い。L1はそれでも最後まで伸びて2着は確保したが前との差は詰まらずの2着完敗だった。

もちろんこちらはたたき台の立場で目標は次になるのは間違いない立場。そこは全然違ったと思うけど、それでもこれまでは素材で十分上回ってこれていたと思うが、ノームコアには明確に素材で見劣ってしまったかな。この馬としてはトップスピードの質自体はそこそこ持っていたので3~4角であそこまでロスなく立ち回って直線での進路取りもほぼ完璧だったならL1はもっと詰めてこないといけない。2着は違いないにせよ、内容的にノームコアと比較して見劣ったなというのはどうしても否めない。オークスなんかを見ても末脚の絶対量が足りていないし、ペースはスローの方がいいタイプ。こうなってくるとやっぱり頭打ちになってしまうかなあ。いいスタートを切っていたので2列目で競馬していたらまだわからんかったとはいえ、それでもL1の伸びがね。うまく進路確保はできたからもっと伸びないと…というのはあるね。秋華賞で狙いたいタイプでもないからね…。あえて言うなら前半リスクを背負って先行でもしないと、決め手が足りない以上上手くレースを作って要所の一足で勝負するしかない。本番では叩いて上積みがあるとしても大きな希望は抱けないかな。

3着08ランドネ(吉田隼)

まずまずのスタートから二の足良く楽にハナを取り切る。そこからはペースをスローに落としてうまく進めていたが向こう正面で外からカレンシリエージョに動かれたのでここでペースを引き上げるがまだ1段階目。3~4角では最短距離を通して4角で仕掛けて出し抜き気味、1馬身半ほどの差で直線。序盤で2列目勢を突き放したかったが外から一気にノームコアに並ばれる。L1で踏ん張っていた所を最後にマウレアに交わされたが3着と権利は死守した。

前で逃げてレースメイク、スローからじわっと引き上げて4角出口で引き離す、という競馬を狙ったけどノームコアのギアチェンジ面の性能の高さで食らいつかれたしさらにそこからの決め手の絶対量の差が明確にあった、という感じ。ただ一応前目でスローからの2段階加速的な競馬はできたともいえるし、距離よりは全体のペースの問題かもしれないね。あまり前半から急かさず入れる方がいいのと、多分2000はギリギリでベストはワンターン1800ぐらいだと思う。秋華賞では難しいかな。

4着03パイオニアバイオ(木幡巧)

まずまずのスタートから押して押して追走も前は取れずに結局中団馬群の後ろ、ちょうどマウレアの後ろをとって進めていく。道中も動けないのでマウレアの後ろでじっとして3角へ。3~4角でもマウレアの後ろをついていって促しながら直線でマウレアの内のスペースを拾って直線。ただし序盤で加速性能乏しく、スペースはあるが伸びが微妙。L1でようやく伸びてきたが、という競馬の4着だった。

枠が悪かったね。騎乗的には思ったより頑張ろうという意識が見えた。前半もできればポジションを取りたかったが難しく豊の後ろというBプランでも十分すぎる入り方だったし、3~4角でもマウレアの内で勝負して早めに促して直線入りでも前にスペースがあるところを取れた。早めに促しながらも動ききれなかったのは馬のギアチェンジの性能の拙さ、というところだし少なくとも正攻法で勝負する形では結構いい騎乗をしていると思う。ただ、逆に言えばこういうタイプで内枠を引くと正攻法では限界がある。若い騎手なのでそういった無茶はできないと思うけど、そういう状況の時に下げ切って向こう正面で動きつつ勢いをつけて入っていくとか何かしらのアイデアがないと難しいってのは現実だと思う。今回は上手く乗った方だけど、結局レース全体が前に支配されて加速性能の差で権利を取れなかったわけだからね。馬の素材自体は良いものがあるんだけど、フローラSで先着したノームコアに逆転されたのはそういった面もある(ノームコアの成長も褒めないといけないけど)。

5着11ハーレムライン(大野)

まずまずのスタートから楽に2列目で入っていく。道中も2列目で進めていたが、外からカレンシリエージョが動いたことで1段階目の加速、好位の外で3角に入っていく。3~4角で促しながら2列目の外に取り付いて直線。序盤で一瞬いい脚を使いかけたがノームコアの脚色に見劣る。L1で甘くなるのが早く最後は離された5着だった。

+26kgと流石に大幅増だったので何とも言えないけど、内容を見る限りではパイオニアバイオと違って内容的には出し切って甘くなったわけだから現実的にみて力負けだと思っていいと思う。スローの流れの中で良い位置を取れたと思うし、向こう正面っからじわっと加速という長距離的な競馬になったとはいえL2の段階で一瞬しか脚を使えずL1の失速が激しかった。上位4頭とは明確に差があるかな。2000が長い可能性が非常に高いし、かといってマイルでも軽い馬場では基礎スピード負けする感じだから、良馬場なら1800ぐらいが合いそう。ただ距離というよりも力の要る馬場の方が合っている可能性があるし、2000でもローカルで前半の基礎スピードを問われたほうがいいかもしれんね。追い切りもよくなかったように感じたから、状態面の問題で叩いて良化してくればというのはあるが。

7着06クイーングラス(大野)

まずまずのスタートからコントロールしながら好位。道中も少し掛かり気味進めてマウレアの外。3~4角では中団の中目で進めて促しながらだが進路がなく少しブレーキして直線。序盤で追い出されるが反応で見劣り、L1でも目立った伸びはなくなだれ込み7着。

ん~…もうちょっとやれてよかったと思うんだけど思ったよりダメだったなという感じ。4角での乗り方があまりよくなかったし前半も少し掛かり気味に入っていったがそれでもスローだったからね。3~4角でもそれなりのラップを踏んではいるので多少スムーズさを欠いたといってももうちょっと伸びてほしかったかな。シンプルに力負けだった感じはある。

13着04サラス(田辺)

五分のスタートから押して追走も前には行けそうにないので控えて中団から後方に下げていく。ただ道中もスローで比較的一団の状態、外に出せずに後方馬群の内内で進めざるを得ない形。3~4角で後方馬群の中で勢いに乗せきれないママ進路も作れず直線。序盤で蓋をされて馬群の中でじわじわ負うだけ。ラストは勝負になってないので特に追われず。

最近の田辺は乗れてないなあという感じはするんだよね。もちろん簡単なレースではなかったけど、サラスで前半からポジションを取りに行こうとしていけずに包まれて動けないとか一番まずいパターンだったと思うし、木幡のパイオニアバイオではないけどそれこそ田辺の立ち位置なら前半は捨てて中盤以降での勝負というギャンブルができたと思うんだよね。この馬で前をとるのは現実的とは正直言えないし、取りに行って取れず、包まれて動けず、要所で進路のイメージもできず沈むっていうのはちょっとね…田辺の良さがちょっと消えつつあるから、そろそろ頑張らんとあかんで。この騎乗に関しては正直失望が多い。もちろんここで来ていたかどうかは別問題だけど、ある程度前半を捨てて向こう正面からのイメージをもっと強く持ってほしかったんだけどね。

14着15レッドベルローズ(三浦)

やや出負け、少し促して無理なく中団の外だが外から内の馬に対して蓋をすることと前に壁を作ることを意識して接触気味、掛かりながら入る。向こう正面でも中団外で進めて特に動かず。3~4角でも中団外目から追い出されるが反応乏しく中団のまま。序盤ではまだそれなりに抵抗できていたがラストは脚がなくなった。

ん~…まあ入り方があまりよくなかったのはあるけど、それにしたって負けすぎで何とも。ロンスパ気味になったのが影響したかもしれんね。それでもフローラSの内容から、また上位にノームコアはともかくパイオニアバイオも出し切れずに4着だからもうちょっとやれてよかったはず。あそこまで甘くなったとなると不満が多いね。ちょっと時間がかかるかもしれない。

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