競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

セントウルステークス 2018 レース回顧・結果:ファインニードルがGI馬の存在感をまざまざと見せつけ完勝!

time 2018/09/09

毎週日曜の22:00からツイキャスでセントウルSなど重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!

http://twitcasting.tv/c:nandecas

競馬ナンデトップページからも視聴できます
http://www.keibanande.net

セントウルステークス2018のレース回顧・結果

阪神芝内1200m重
1:08.8 33.3-35.5 H^3
12.0-10.5-10.8-11.3-11.5-12.7

阪神の方は馬場想定はほぼ合ったと思っているがペースを読み違えた感じ。思った以上にミルコのラブカンプーが競ってきたことで想定より0.7も速く、ペースバランス的には2.2と超ハイに突入してしまった。その結果重馬場でも息が入らず完全な消耗戦となったし、それでも入りが33.3なので質的にも速い脚を前半に要求されている。ネロが6着なのはその辺が大きい気がする。まああとで触れるけど。

1着14ファインニードル(川田)

まずまずのスタートを切ってそこからじわっと先行争いを見つつ、最終的にはダイアナヘイローを見ながら好位外でと現実的な入り方。道中も前2頭が超ハイで引っ張る中で少し離れた位置で無理なく入る。3~4角でも好意の外から促しながらダイアナの外に並びかけて直線。序盤でまず2列目から抜け出し、L1で下がってきた前2頭をきっちりと捕えて敢然と先頭に立ち1馬身半差の完勝。

強かった、申し訳ないなの一言です。まあ正直こういう時は黙ってファインニードルで良いんじゃないかっていう考えも普通にあったのはあったんだけどね。昔のイメージを引きずるとよくないね。宮記念でもタフな馬場でハイペースを正攻法で捻じ伏せてきているわけで、今はそういう競馬でも強い。58kgというより遠征明けがどうかと思ったけど、追い切りも良かったと思えたしやっぱりこの辺の加減の問題かな。ちょっと反省が多い。この馬自身は宮記念の勝利が本物であることを証明できたと思うし、もともとは後半余力を残してもTS持続の高さを持っていた馬、また内から器用に立ち回れる馬。今は日本国内での1200m戦で隙を探す方が難しい状況かもしれんね。強かった。

2着02ラブカンプー(M.デムーロ)

好発を決めて二の足ですっとハナを主張、外からネロが絡んできたが引かずに主張してハナをキープ。3~4角でもよどみなく消耗戦に持ち込んで直線。序盤で競ってくるネロを振り切って先頭に立つが外からファインニードルに並びかけられる。L1で抵抗できなかったがそれでも何とかグレイトチャーターからは半馬身保ち、2着は単独で確保しきった。

こういうパターンで押し切っての2着というのは結構立派だと思う。ネロにとってはこのペースだと流石に質的に速い流れだったと思うし、こういう馬場だと多少しんどくても行き切って開幕週でロスなくという意識を強く持てるミルコは流石だなあと。正直ネロに絡まれるのを覚悟で逃げるというのは胆力がないとできない。そのネロにとっては33.3と、かなり速いペースに持ちこんだことでネロを潰して粘り込みを図る、終わってみれば流石と思うけどこれをやり切るってのは簡単ではないよ。ダイアナヘイローが沈んだ要因を作ったのもこの馬だと思うし。セントウルSと京成杯は馬場に対する意識の差がもろに出たと思うけど、やっぱり関西の方がレース全体の意識を考えるうえでレベルが非常に高いと思う。中山の騎手なんか日曜の段階でまだ適正ペースもまともに掴めないようなレベルだからね。ミルコが関東に移籍すれば蹂躙するレベルだと思う。馬もそれに応えてしっかりとこの厳しい流れを踏ん張り切ったし、これは評価したい。ただしやはり本番に向けてとなるとここまで使い続けて消耗戦で出し切っての反動、というのは本番では考える必要があると思う。追い切りも良い状態をある程度キープできていたと思うけどキープしているという感じだったし。

3着13グレイトチャーター(幸)

五分には出てそこから無理せずじわっと追走も後方2番手まで下がる形。そこから3角ではロスなく立ち回って4角で外目に誘導しながら直線で出し切る。序盤でそこからじりじりと伸びてきて中団列、L1でしぶとく差し込んできたが2着争いで決定的なところまでは行かず、3着争いを切り裂いての3着だった。

う~ん…展開がね。幸は上手く乗ってくれたと思う。前半から流れた中でやはりこの馬場でも前半の基礎スピードが強調される競馬になってしまった。そこで脚を温存して後半のポテンシャルに賭けたわけだけど、結局前が飛ばして消耗してしまっているので流石に捕えきれなかったかな。3~4角辺りで落ち着いたら取り付くタイミングもあったと思うし、前半もう少し緩ければポジションももうちょっと取れたと思う。そういったところが難しい展開になったけど、3~4角でロスをなくしたことで置かれず直線でも進路も取れた。幸のおかげで3着は拾えたかなという感覚かな。個人的には1400を試しても良いと思うんだけどね。スワンSとか結構悪くないと思うので、賞金的に微妙だけど出られるようなら一度試しても良いんじゃないかな。

4着04コウエイタケル(小牧太)

五分のスタートから促しつつ追走、内のスペースが広がったのでうまくそこを詰めながら中団で3角。3~4角でも中団馬群の内で我慢しながら直線で最内。序盤で狭いところからじりじりと伸びてくる。L1でしぶとく脚を使ってきたが最後はグレイトチャーターにも差されて4着まで。

この馬もそうだけど、軽い馬場だと1200では質的に基礎スピードで苦労するタイプ。それが重馬場で前が飛ばす中で内枠、スペースも空いて無理なく中団で脚を残せたから直線で前が落ちたところでしぶとく差し込めたし、同じような縦の位置となった他の馬との末脚比較でも3~4角の横の位置の差で違いを作れた感じ。ただこの位置でもちょっと速い流れだったと思うし、この馬も今は1400ぐらいがいいと思うんだけどね。1400で平均ペースで進めるぐらいのイメージがちょうどいいと思う。

5着08ラインスピリット(森一)

五分のスタートから押して押しての先行策で2列目につけていく。最終的にネロが前をカットして飛ばしていくので離れた2列目で追走しつつ3角。3~4角でも2列目の外から押して押して追走し3馬身差ほどで直線。序盤でジリジリと伸びきれずファインニードルに交わされる。L1でばてたネロに並びかけて4着争いに絡んでくるが及ばず5着。

L1では思ったよりも頑張ってきたけど、それでもこの辺がこの馬の足りないところなのかな。ついつい狙いたくなっちゃう馬だし、実際離れた2列目からしぶとく最後まで踏ん張れている、こういう馬場でもやれるのはあるんだけど、前後半でどちらもワンパンチ足りないってのは1200出は感じる。緩い流れの中で良さが出やすいこともあるしね。この馬も1400辺りで積極策をとは思っているけど、そういうタイプの馬が3,4,5着にきたなあという感じ。道悪になると質的に足りなくてもやれるというのはあるね。

6着09ネロ(福永)

まずまずのスタートから押して押して競っていく、ラブカンプーに並びかけるが抵抗されて3角。3~4角でもラブカンプーの外から競りながら半馬身差ほどの差、2番手で直線。ただ序盤で追い出されるが伸びず、L1で下がって6着完敗。

この馬の場合力の要る馬場だと前半にそこまで質的に速度を問われないからよい、というロジックだと思っている。パワーはあるからバランス的にハイは問題ない。京都1200の京阪杯も前半はそこまで速くなりにくかったからね。ただし、今回は重馬場は重馬場、時計も掛かっていたが入りの3Fが33.3。これについていってしまったからオーバーペースになってしまったんじゃないかなと。力の要る馬場でも質的に高いレベルのものを要求されてしまった。またやはり馬体減からの立て直しで十分に状態面が整ってなかった可能性もある。その辺を踏まえても、多分主要因はオーバーペースかな。まあ仕方ないと思うしミルコをほめるべき。

10着11アンヴァル(松若)

やや出負け、そこから促しつつ追走して後方馬群の外目で3角。3~4角でも後方外々で直線。序盤から特にどうということもなく、L1まで伸びきれずなだれ込むだけ。

ん~重馬場でどうかとも思ったけど、良いところがなかったかな。そろそろ見限った方がいいかもしれんね。現状1200重賞路線で戦うだけの武器がない、というのはこれで確かになったと思う…。もうちょっと力をつけてこないと難しいかな。まあ騎乗も何のアイデアもなかったけどここまで流れるとどうしようもない面もある。これでは難しい。

11着07ダイアナヘイロー(武豊)

まずまずのスタート、ある程度様子を見ながらだが、ネロやラインスピリットが強引に競ってきたので控えて好位で脚を残す形を選択。ただし前が単騎逃げの形となって離れた好位、3~4角で仕掛けを待ちたかったが外からファインニードルも並びかけてきて直線。序盤で一足を使えず失速、惨敗した。

ん~道悪で息が入ればというところとは真逆の競馬になっちゃったからね。息を入れて無理せず入るという位置取りは個人的には正解だと思うんだけど、ここまで上がって前が引き離すと今度は捕まえにいく形で早仕掛けを誘発するからね。まあそれとはまったく関係なくシンプルに出来が落ちているんだろうなという感覚でもある。まあ難しいところだけど、展開も状態も合わなかったかな。

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