競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

レパードステークス 2018 レース回顧・結果:グリム、思い切った逃げの手ズバリ、しぶとく粘って重賞初制覇!

time 2018/08/05

毎週日曜の22:00からツイキャスでレパードステークスなど重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!

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2018レパードステークスのレース回顧・結果

新潟ダ1800m良

1:52.0 49.6-50.1 M
12.6-11.6-12.4-13.0-12.3-12.3-12.8-12.5-12.5

雨降らねえ…良馬場で時計が少し掛かっていた状況下ではあると。その中でペースは平均、そこからの向こう正面最速でロンスパ気味からL3-2で再加速。ただ力の要る馬場ということもあってそんなに速いラップを要求されなかったし、多少のギアの上げ下げはあるが、基本的には基礎スピードとポテンシャル面が問われたのかなと。

1着06グリム(内田博)

好発を切ってそこから促しながら、外をちらっと見てハナを取り切る選択へ。1~2角で息を入れつつも向こう正面でしっかりとペースを引き上げて後ろに捲らせないようにしっかりとレースを作って3角。3~4角でも楽な手ごたえで仕掛けを待って直線。序盤ですっと加速して1馬身差のリードを作るが外からヒラボクラターシュが一気に差を詰める。L1で首差まで詰められたがそこからがしぶとくしっかりと粘り切っての勝利となった。

強かったと思うし、もともと距離はこれぐらいあっていいと思っていたが上手く逃げの手を打てたというのもよかったかなと。加速ラップの直線前半ですっと反応はできたけど、それでも瞬間的にはそこまで切れた感じではなかったし外からのヒラボクラターシュ辺りの方が良い脚だった。ただそこからの踏ん張りがこの馬の持ち味で、レースラップでみてもわかるようにラストも12.5と落とさずまとめている。このペースで楽に進めて道中息を入れ、向こう正面でペースを上げて3~4角減速してまた動ける。こういうタイプの馬なので個人的には長距離型の総合力タイプになると思う。このレースを見てももうちょっと長い距離でよさそうな感じはするね。全体の基礎スピード、瞬時の反応はいまいちだけど加速はできるしそれを長く使える、しかも逃げられる。収穫の多いレースだったと思う。

2着15ヒラボクラターシュ(福永)

好発から内に進路を切っていきつつの先行争い、最終的には好位の外。道中も折り合いを意識しつつだが向こう正面で流れたので気持ち追走しながら3角に入っていく。3~4角でも好位の外からきついコーナーでも結構楽に押し上げて2列目を視野に直線。序盤ですっと反応して2列目に並びかけ、L1でそこから抜け出し前のグリムに迫るものの首差から詰まらなかった。

ちょっと意外な強さだったなあというのはあるかな。ただ想定とは違って時計がかかる良馬場になったんだけど、この馬の走破時計でもまずまず優秀だからね。外枠でもいいスタートを切って好位の外につけて前を目標にしながらしっかりと加速ができた。ただそれでもラストでグリムが踏ん張ってきたし、上手くレースを支配された中で差し切るだけのパフォーマンスは見せられなかった。他の有力馬が崩れているので評価が難しいところはあるかな。時計が少し掛かるぐらいの方がいいのかもしれんね。

3着11ビッグスモーキー(大野)

まずまずのスタートからある程度促して先行争い、2列目の外で進めていく。向こう正面でのロンスパの流れの中でも結構楽に追走して2列目外のまま3角へ。3~4角でも先頭列2頭を見ながら4角で合図があって直線。序盤で伸び始めて2番手に上がりかけるが外のヒラボクラターシュに並ばれる。L1で甘くなって最後は外からドンフォルティスが伸びてきたがこれは何とか退けた。

内容的には平均的な競馬の中でギアの上げ下げを少し問われたかなという感じ。向こう正面で流れが速くなっているのでロンスパ気味ではあるが、そこではしっかりと追走できていたし直線前半までは良かったと思うがL1はちょっと甘くなってしまったかなと。ただポジションを取れたことが大きいし、包まれずにやれたのが良かったのかなと。それと平均ペースといっても1800でペースが上がったり下がったりという、今回は極端ではなかったがが淀みのある競馬というのも良かったかな。その点ではもうちょっと距離があった方が競馬がしやすいタイプかもしれないね。まあそれでも上位2頭には内容的に完敗だし、今後古馬相手に重賞でとなるとかなり力をつけてくる必要はあると思う。

4着04ドンフォルティス(石橋脩)

五分のスタートから様子を見つつも外から内に切り込む馬が多く好位で包まれながら。向こう正面でのペースアップの中で内のスペースを詰めながら3列目まで押し上げる。ただ新潟なのでどうしても3~4角で前がペースダウンする中で3列目で待たされスペースがない、4角でスペースを外にも問えていくがやはり振られて大外で直線。序盤でそこからしぶとく伸びてきて、L1では4番手から前のビッグスモーキーを捕えに、というところまではいくが届かずの4着。

内枠だったのでどうしても包まれながらの競馬になった。向こう正面で流れてくれたことと、良馬場で力の要る馬場だったのでそこまでL3-2の加速度は問われなかった分だけ要所で置かれず入っていけたかなという感じ。それでもL1の伸びもいまいちだったし完敗だったかな。ん~今年の3歳世代は裏ローテの方が強いかもしれんね。1800が微妙に長いのはあるかもしれんが、この流れならもうちょっとL1で来てくれないとというところ。まあJDDを使った後なのでその辺もあったかも。

5着02アルクトス(田辺)

好発から促しつつだが外の各馬を行かせたい意識が働いて2列目で進むもポケットに閉じ込められる。向こうう正面でペースが上がった中でも楽についていって3角。3~4角で2列目のポケットから促されながらだが前もペースが上がらないのでスペースがない、4角では待たされて直線。序盤で進路も取れずにワンテンポ遅れ、L1で下がっての5着完敗だった。

ん~…まあ不満はあるけど、4角辺りから走りのバランスがあんまりよくなかったかなという感じはある。ただ、運び方の不満としては、あそこまで良いスタートを切って内枠なら行っても良かった、もしくはグリムを行かせるのにある程度抵抗してスペースを作ってから番手外を狙ってほしかった。2列目ポケットに包まれてもやれる馬だけど、新潟だと仕掛けどころでどうしても待たされる。個人的には4角で減速ラップになった時に馬が気持ち的に萎えた感じがしたからね。前走みたいに前がコーナーで加速していく流れでならよかったけど、やっぱり前が落としてくる中でスペースをなくしてというのはあまりよくない流れだったかな。基本的に新潟のダートは3~4角で内ってのは良くないからね。ある程度対応できる馬とはいえ、あのスタートを切ったならもうちょっといいポジションをとる意識を持ってほしかったというのは本音。馬の方もそこまで器用ではなかったかな。

6着14グレートタイム(ルメール)

まずまずのスタートだったが外のヒラボクラターシュのスタートが良く内に切り込まれたので下げて後方からとちょっと難しい入り方となった。道中も後方から進め、向こう正面で外から動く選択をとるのだがここで前がペースアップしてきたのでなかなか押し上げられないまま後方で3角へ。3~4角で大外から鞭が入って押し上げてきながら中団に取り付く感じで直線。そのまましぶとく脚を使ってじわじわとは差を詰めてくるが最後は届かず、6着まで。

ゲート自体は悪くなかったけど、外からヒラボクラターシュに来られたことで下げざるを得なかったのがまず痛かった。そして押し上げたかった向こう正面で12.3と速いラップを前が刻んだことで、それ以上の速度を求められた。結局は前半のポジションの悪さを中盤以降のロンスパの流れでリカバーせざるを得なかったのが響いたと思う。悪くはないが突き詰めればそこで、やっぱり3角までに好位の外ぐらいに押し上げられないと難しかった。もうちょっといい位置をイメージしていたけど、そこは最序盤の展開の綾だったかな…。それにJDD明けというのもあったのかな。

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何悪。分析note2023



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