競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

中京記念 2018 出走予定馬:ダイメイフジ&酒井学確定

time 2018/07/20

中京記念 2018 出走予定馬:ダイメイフジ&酒井学確定

第66回 中京記念(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年7月22日()
コース:中京芝1600m

予想用・出走予定馬一覧

ダイメイフジ(酒井学確定)

安土城ステークスでは後の安田記念馬モズアスコットを撃破したダイメイフジが中京記念に出走予定だ。今年は1200路線でワンパンチ足りない競馬が続いていたが、1400mの安土城ステークス、斑鳩ステークスが共に強い競馬。マイルへの延長を追い風として一気に爆発となるか。

多分今の段階では本命候補に一番近い馬。1200では距離が足りないと思うしマイルまで行けば多分無理なくそこそこ良い位置を取れると思う。枠も中目で中団ぐらいを確保、ペースもスロー~平均までで収まってくれればチャンスは大きいかな。

安土城ステークス(OP)1着

京都芝外1400m良 17頭1枠2番
1:20.7 35.6-33.7 S^2
12.4-11.6-11.6-11.4-11.1-11.0-11.6

2走前の安土城Sから振り返る。このレースを見てもやっぱり1200よりはマイルの方がいいなと感じる。ペースは1.9でかなりのスローと前半は遅い。そこからの後半勝負だがL4の段階で既に11.4とかなり速いしそこからの3F勝負でL1は11.6とそれなりに落としている。割と後半のTS持続に特化したような競馬だし、その中でモズアスコット相手に勝ち切ったのは評価しないといけない。

2番枠から五分のスタート、ある程度促しながら追走して中団で入っていく形で、途中からはコントロールしながら楽に追走、中団内内で3角に入っていく。3角ではロスなく立ち回って一つ外から4角で中目に誘導して直線。序盤でうまくさばくが反応は地味で一気にモズアスコットに並ばれてしまう。しかしここからしぶとく伸びて頭一つほど出てモズを競り落とした。

まあここでモズアスコットに勝ったからモズより強いなんて全く思ってなくて、モズは3~4角で加速していく流れの中で外々から押し上げていくというロスが非常に大きかった。ただし、展開次第ではモズアスコットを撃破できるレベルと考えればかなり強い。特に今のマイル路線はかなりハイレベルだと思っているので、その中でマイラー相手にスローの決め手勝負で互角にはやれたというのはかなりのインパクトだった。これで明確にマイルに延ばしてほしいなと感じたかな。

CBC賞(GIII)11着

中京芝1200m良 18頭6枠12番
1:07.6 32.7-34.3 H^2
11.9-10.3-10.5-10.9-11.5-11.9

前走のCBC賞はやっぱり1200は本質的には短いな、という内容だった。超高速馬場でペースは1.6とかなりのハイペース。この流れについていけないわ、脚も削がれるわ、という内容。

12番枠から五分のスタートと悪くない感じだったが徐々に下がってしまって後方外目で3角となる。3~4角でも後方外目で追走しているのだが動ける感じはなくそのまま後方。序盤でそこから追い出されるが伸びがない。ラストまで良いところなくなだれ込むだけ、アサクサゲンキにも差されてと11着完敗だった。

大体基本的にペースが上がってタイトになった時に脚を削がれてしまうタイプというのは前半に難がある。1200mでこれだけ厳しい流れになってしまうと持ち味である後半のトップスピード持続力が引き出せなくなりがち。この馬もそんな感じで、前を差せないだけならまだしも後ろから差されていることが印象的に良くない。この距離でこの馬場では難しいし、オーシャンSで3着に食い込んできたのも力の要る馬場で無理せず入ったらそこそこやれた、ナックビーナスが外枠で苦しい展開、他が弱かったという感じかな。マイルがベストかどうかはわからないにせよ、正直1200は短いとは思っている。

斑鳩ステークス(16下)1着

京都芝外1400m良 7頭7枠7番
1:22.0 36.3-34.4 S^2
13.0-11.6-11.7-11.3-11.7-11.0-11.7

もう一戦、マイルでもいいんじゃないの?と感じたのがこの斑鳩S。この時の淀は時計が明確に掛かっていてタフな馬場状態。その中で1.9とかなりのスローからのL2最速戦。L4で11.3と坂の下りでペースが上がってL3で緩んでと少し波があるが、一応L3-2でギアチェンジを問われた。

7番枠から好発、そこから無理せずに楽に2列目で進めていく。3~4角でも2列目の外で余裕を持って直線。序盤で堂々先頭に立ち2馬身差、L1でさらに後続を寄せ付けず、3馬身差まで突き抜けての完勝。

ペースが遅い1400で楽にいい位置を取れたし、そこからしっかりと脚を使ってきている。割とギアチェンジが問われたのに前でやれてすぐに反応できていたし、前目での競馬自体は問題ないタイプだと思う。もちろん顕著にスローという前提ではあるが。1400mだと前半のポジショニングにかなりゆとりがあるし、もちろん2戦ともスローというのはあるにせよ良い位置から後半勝負のウエイトが大きい中で決め手で上回ってきた。この感じなら距離は1400だけでなくマイルでもやれると思っている。

2018中京記念への展望

今回は多分だけど人気は下がると思っている。距離延長を嫌われての人気薄なら個人的には思い切って狙いたい。感覚的には1200よりはマイルの方が合うと思うし、1400が今のところベストだけど、それを超えてくる可能性もあると思う。ゲート自体がまずいわけじゃなくてペースが速くて追走できずに下がる感じなので、前半の絶対的な速度が問われなければもうちょっといい位置を取れると思うし、ペースがそこまで上がらずに後半出し切るパターンならグレーターよりこの馬の方が前に行けると思うし、総合的にみてこの馬が一番かなと思っている。マイルも全くの未知数ではなく3歳児の白藤賞の内容からも出し切れてない感じで伸びてきたし、これまでの内容からも良いと思う。雨が降ったら別だが、ここは勝負したいなあ。

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何悪。分析note2023



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