競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

函館記念 2018 レース回顧・結果:エアアンセム、紆余曲折を経てうれしい重賞初制覇!

time 2018/07/15

毎週日曜の22:00からツイキャスで函館記念など重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!

http://twitcasting.tv/c:nandecas

競馬ナンデトップページからも視聴できます
http://www.keibanande.net

 

2018函館記念のレース回顧・結果

函館芝2000m良
1:59.8 60.3-59.5 S^1
12.2-10.9-12.0-12.6-12.6-12.4-12.1-11.6-11.6-11.8

危惧していた通りではあったんだよね。で、想定の範囲内のスローではあるんだけど、結局攻めきれない予想になったなという感じはある。ペースのスローまではある程度あるかなと思っていたが、仕掛けの意識があまり強くなかったのは意外だった。ただそれでもマイネルハニーに関しては追い切りが良かったと思ったんだけど多分状態面なんだろうと思う。ペースはややスローでそこからの3F勝負となったし、割と基礎スピードが問われず、後半勝負にシフトしたからこそのこの結果だったかなと。

1着06エアアンセム(藤岡佑)

五分のスタートから促して先行策を選択、前が割とすぐに落ち着いたので3列目でポジションをキープする感じで無理なく入っていく。向こう正面でペースが落ち着いたこともあって団子状態で包まれる形になるが、3角手前でうまくマイネルハニーの直後を取る。そのままマイネルハニーの後ろ、2列目で進めながら直線でうまく外に出す。そのまま一気に加速して先頭に並びかけ、L1でしっかりとサクラアンプルールの追撃を振り切った。

サクラアンプルールとこの馬、そしてエテルナミノルが来るような展開になった、というのが多分一番この函館記念を端的に表しているのかなと。まあエテルナはゲート出たのが大きかったけど。この馬はその中で総合的に強かったと思う。ゲートも五分に出てしっかりとあの位置を取れた。そこから要所で内で包まれながらもしっかりと動けるし、長く脚を使える。このバランスがいいから勝ち切れたと。それをうまく藤岡佑介が引き出したというところで人馬が上手くバランスを取ったことが最大の勝因かなと。もちろん流れてもやれたと思っているけど、まあややスロー程度で楽に良い位置を取って後半勝負の中で前半のポジショニングというアドバンテージをうまくいかせたし、総合力の高さを見せたといっていいのかなと。

2着03サクラアンプルール(田辺)

まずまずのスタートから無理のない範囲で促していきながらエアアンセムの後ろを取る絶好のポジショニング。かつペースも落ち着いたことで中団の位置でも無理なく入れて3角へ。3角で前のエアアンセムが動いたことでその後ろからうまくついていく。3角でも進路を外に出す選択を取って直線で3列目。序盤から良い脚を使って3番手に上がり、L1で差を詰めてくるが半馬身差の2着まで。

youtubeの動画の方でちらっと触れたけど、エアアンセムとサクラアンプルールってタイプ的に近くて、内で立ち回って要所での反応がいいタイプだから前半ムリなく余力を持てれば強い。その中でエアアンセムは前半の基礎スピードを高いレベルで持っていてポジショニングも良い、というアドバンテージがあるだけ中距離向き。こちらのサクラアンプルールはこれでも最高の位置を取れたと思うし、エアアンセムの後ろという戦略的にも重要な位置をうまく確保できた。田辺の腕に依るところが大きいかなと思う。良い判断だった。そのうえでやはりペースが上がらなかったことが最大の好走要因だと思う。あの位置でも全体のペースが1秒ぐらいのハイなら脚を使ってしまうリスクがあったからね。その中で流れが落ち着いてくれたこと、また仕掛けの意識もあまり強くなくL3最速タイの中でコーナーでロスを小さくできたのも大きかったかな。いろいろな面がかみ合った2着ではあるが、やっぱりここでいきなり狙うってのは難しかったかも。この展開を読めていたならサクラとエア、そしてゲートに賭けてエテルナミノルはセットで狙えた可能性はある、つまり当てるチャンスがあったレースではあったと思うので。昨年の内容からもやっぱり札幌記念へのたたき台かなと思ってしまったのもあるかな。ヤマカツがいなくなった段階でこの馬をどうするか?というのをもうちょっと思い切ってシフトしないといけなかったかな。スローで内目で立ち回る形だとやっぱ怖いからね。反省が多い。

3着14エテルナミノル(四位)

五分には出てそこから積極的に促されて先行策をとってくる。最終的にはマイネルハニーを見ながら好位でエアアンセムと同じ列と絶好位。道中もスローで息を入れられ、そのまま3角ではマイネルハニーの外から動いていき、4角戦闘で直線。序盤でしぶとく踏ん張るがエアアンセムに並ばれる。L1で甘くなって最後は外からブレスジャーニーに決定的に差を詰められるが辛くも3着は守って波乱を演出となった。

ここで五分に出ちゃうか、という感じ。すべてがかみ合った結果ではある。仮にこの位置だったとしても例年のようなタイトな函館記念の流れでは難しかったが、このレースではスローだったしロンスパでもなく3F勝負。あえて言えばもう少し仕掛けを待てていたらなおよかったと思う。4角で勝負に行ったことでどうしても早めに動いて分散する形になったし、この馬の最大の持ち味はギアチェンジだからそれを早め仕掛けで分散して使ってしまったのでL1が顕著に甘くなった。またプレッシャーをかけたことで内で進めていたエアアンセムやサクラアンプルールが我慢を強いられずに済んだ。このあたりを考えてもちょっと強気の仕掛けだったかな、という感じはある。ただやっぱりスローで前目、一足を使えるのは魅力でこれを引き出すにはゲートが全てなんだよね…。ここまで不安定だと難しいし、出るかどうかわからないからシンプルに人気のない時にしか狙えない。信頼は全く置けないからね。息を入れてペースをコントロール、要所での仕掛けを待てるレースでこそだと思うので、エリ女で五分に出て番手ぐらいで競馬できれば怖いんだけどね。力の要る馬場が得意なのも大きいし、まあ今回に関してはかなり展開的にマッチした形の中でちょっと仕掛けが早かったかなという。こうやってペースが落ち着いて仕掛けの意識が落ちる流れ、つまり騎手が馬場の把握をできていないときにこの馬の出番がある(出負けしなければ)という感じで良いかも。

4着10ブレスジャーニー(柴田善)

やや出負けして二の足も遅く内外からくるので最後方近くでの競馬となってしまった。道中も最後方列の一番外で進めて3角。3~4角でも最後方の外から正攻法で押し上げ、4角では大外をぶん回しながら直線に入ってくる。序盤で中団列には取り付くがまだ決定的ではない。L1でそこからもしぶとく伸びて最後まで脚を使ってエテルナミノルには決定的なところまで差を詰めたものの4着までだった。

まああの位置になった段階で難しかったし、それでもL3最速タイで4角地点ではロスが響く展開だった中で大外からL1まで伸びてきたのは一定の評価をしないといけない。徐々にではあるけど良いころに戻ってきているのかなと。札幌記念に出るようなら少し警戒が必要になるけど、やっぱりスローになったのもあると思うし、本質的にはトップスピード戦が理想だと思うからなあ。府中の2000とかでみてみたい馬なんだけどね。ワンターンの流れの方がいいと思う。

5着05スズカデヴィアス(三浦)

まずまずのスタートだったが二の足が遅くて下がってしまい、そこから結局は中団馬群の中目での競馬となる。道中もペースが上がらない流れの中で後方馬群に下げて中目で追走、3角手前では最後方列中目で動けない。3~4角でも動けずにじっと我慢、外のブレスジャーニーが前に行ってからの仕掛けで直線入りでようやく大外。そこからの伸びは流石でグンと来ていたが位置取りが悪すぎての5着完敗。

展開としてはチャンスがあったんだけど、結局序盤の位置取りが全てだった。その中であの二の足だったことを考えると馬の前半のポジショニング、という面で見劣ったとみるべきかな。あの位置から中盤以降の流れも落ち着いて団子となると鞍上としてはスペースを作ること自体がそもそも難しいから下げるしかないし、3角までペースも上がらなかったことで外への進路取りも簡単ではなかったと。二の足の問題で後手を踏んだのが全てにおいてかみ合わなかった、という点ではサクラアンプルールとは逆かな。やっぱりこうなると1角までのポジション取りのウエイトが大きくなっちゃうからね。まあ良い脚は使っていたし流石の面は見せたと思う。

6着07トリコロールブルー(ルメール)

五分には出てそこからある程度促すがポジションは取れず、内外から挟まれるような感じで中団の真ん中となる。道中も中団馬群の真ん中にいたがペースが上がらずにスペースが狭い状況で後方馬群の中目。3~4角でも進路がない状況でしかけられないまま直線入りで置かれる。そこから鞭が入って中目をさばいてそれなりに伸びてくるものの外2頭の勢いが良く完敗だった。

ん~まあ難しい状況だったとは思うんだよね。普通はもうちょっと流れるから縦長になってスペースが生まれるんだけど、それがなくてスローで団子状態で向こう正面で動く馬もいなかったからじっとしているしかなかった。3~4角で外から動くという選択を取れない位置に入ってしまったし、馬としてはこれではどうすることもできん、という展開だったと思う。ただそのうえで、ではあるけど直線では進路は開いていたし外から動いていった馬もL3最速タイなのである程度のロスがあった。そう考えるとL1はもうちょっと頑張ってほしかったという気持ちもあるので、まだこの馬の能力の評価という点でそこまで高く設定するのは危険かなと。トップスピード戦の方がいい、というのは変わらないかな。

10着01ブラックバゴ(岩田)

珍しく好発を切っていたのだが押していってもなかなか行けないし結局は後方馬群のうち目、出していった分だけ逆にコントロールに苦労して馬をなだめるのに少し苦労する。ペースも上がらない中で後方内で終始かかりながら。3~4角でも内目から中目に誘導して仕掛けていって中団で直線。序盤でそこから前も開けていたのだが追い出されての反応がなくジリジリ。L1まで良いところなくの完敗だった。

流れとしては決して悪くなかったはず。もちろんもうちょっと全体の仕掛け自体が早かった方がいいとは思っているが、それでもスローで脚を残すことができたはずでL1で伸びないとなるとやっぱり折り合いを欠いたことが影響したとみるべきなのかなと。休み明け初戦ではあったし追い切りもよく見せたとはいえあくまで追い切り。そういった面もあるとは思うが、レースの流れでみるとゲートが良かったのでどうしても良い位置をという意識が強くなって出していって動けずに逆に折り合い難のスイッチを入れてしまった感じ。良いスタートを切っても急かさずに徐々にギアを上げていく意識が必要なのかな。結構難しい馬だと思うけどかみ合うと強いからなあ。ポジションを取りたいならもうちょっと距離を延ばしてスイッチを入れないようにうまく前目を取れるかどうか試す方がいいかも。タイプとしてはステイヤー型だと思うし3000を超えても問題ないと思っているんだけどね。

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≪GI馬主・佐々木主浩≫
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