競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

阪神大賞典 2018 レース回顧・結果:レインボーライン、厳しめの流れで末脚爆発!

time 2018/03/18

毎週日曜の22:00からツイキャスで阪神大賞典など重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!

http://twitcasting.tv/c:nandecas

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2018阪神大賞典のレース回顧・結果

阪神芝内3000m良
3:03.6 60.1-63.0(FA12.6)-60.5 M
12.8-11.4-11.7-11.8-12.4-12.3-12.6-13.3-12.8-12.3-12.0-11.8-11.9-12.0-12.5

想定としては一応中盤もそれなりには流れるというところから60.5-64-59.5というイメージだったんだが、中盤が補正したそれ以上に流れた。想定と比べると2000通過が想定124.5、実際は123.0なので1.5ずれてしまった。個人的にはこれはそこそこ影響したと思う。というのも、実際後半の1000の想定が59.5から60.5、つまり1秒もずれてしまった。後半のポテンシャル勝負というよりは、有り体に言えば比較的3000m全体の勝負になったという言い方で伝わるかどうか、という感じかな。もともとこの表現に関してはまだ自分の中でも難しいんだが、3000でも前半が問われれば当然前半の基礎スピード面のウエイトが大きくなる。ステイヤー型は前中盤の2000全体でゆったり入ることで後半1000のポテンシャルを引き出す形ができると思うんだが、今回はそれができずに前中半の基礎スピードを活かせたレインボーラインとサトノクロニクルが上位に来たというのは自分の中では結構納得といえば納得。要は、中距離的な要素を問われたというのはあると思うんだよね。コテコテのステイヤーでは難しかったと思う。

1着07レインボーライン(岩田)

珍しくゲートを五分に出て、ある程度促しながら後方に下がっていくという感じ。ただアルバートよりは前で入っていく。スタンド前でも後方ではあるがアルバートよりは前で進めて我慢しつつ。中盤でもさほど大きくは淀まず縦長のまま、向こう正面で外からじわっと促しながらシホウの後ろから3角に入っていく。3~4角中間地点ぐらいで外からスーッと押し上げて一気に2列目の外まで押し上げて直線。序盤で一気に先頭に立って勝負を決める。L1でサトノクロニクルが唯一追撃するがこれを振り切った。

長距離戦の難しいところだが、この馬が長距離向きでないと思っていた根拠として基本中弛みで2000の段階では各馬余力を持てることが多い、後半特化では甘いという評価。ただ、今回はペースがそこまで落ち着かずに長距離戦にしては全体で流れた方になる。特にアルバートなんかは典型的なステイヤーで前中半でゆったり入れないと、というようなタイプがここで脚を削がれたのもある。またクリンチャー辺りは当然だけど比較的高速馬場でほとんど12秒台を刻む中でずっと前目で息を入れずにプレッシャーをかける感じになった。この辺りと比べると軽い馬場で基礎スピード面で一枚上だったから他より末脚を引き出せたという感じ。流れた中で全体の良さが出ているというのは確かかなと。+10kgでパフォーマンスを上げてきたし、さらなる成長という可能性も否定はできないけどね。ただ上がりを見てもわかるように各馬ある程度消耗している中でのもので、これは前後半野バランスが問われた証左だと思う(勝ち馬上がり35.8でFA11.93、3000で12.24だから偏差が小さい)。この馬が結果を出すときは距離に限らず札幌記念も天皇賞秋もそうで前後半のバランスが問われているケースなんだろうなと。その点で3000でもこうやって前中盤で変に緩まなければ勝負できると。安易に距離が長いというより、後半勝負に向かないといった方が良いのかな。こうなった時に後悔するし。アルバートが負けた要因とこの馬が勝ち切った要因はここでつながっていると個人的には思う。ゲートが下手だから(今回は上手く出た方だが)距離もだけど馬場や展開次第なんだよなあ。

2着06サトノクロニクル(川田)

まずまずのスタートを切っていたが無理はせずにじわっと下げて中団やや後方。スタンド前でも中団の外で普通に折り合って楽に進めて向こう正面。ここで外からシホウが上がっていったのでそれを行かせてじわっと促しつつ中団で3角。3~4角でも中団からシホウの後ろを追走、4角でその外から押し上げてクリンチャーに並びかけて直線。序盤で一気に外からレインボーに来られて少し不利を受ける。そこからL1では盛り返す脚を見せて少し差を詰めるが決定的ではなく2着惜敗。

この馬の2着の評価が非常に難しい。この馬は3000でベストかどうかはともかく少なくとも2000はベストよりは短いと思っていた。なのでパフォーマンスを上げてきても驚けないんだが、個人的にはもうちょっと冷静に見たい。というのもやっぱり3000にしては流れているわけで中距離的な要素も問われている。その流れで脚を発揮できなかった顕著に後半型のアルバートや軽い馬場で質的に苦しかった、掛かり気味だったクリンチャーを破ったというのをどこまで評価できるのか…というのはあると。最終的に適性面ではシュヴァルグランみたいな感じになるのかもしれない。距離を2400~2500辺りにして前半要素…基礎スピードやポテンシャルを詰めてパフォーマンスを上げてくるのかなと。3000がベストかはまだ何とも言えないが、少なくともこれだけの流れの中で脚を引き出せているのだからクリアはしてきた。後は春天で前中盤で息が入って後半に比重が大きくなった時にどうなるか。チャレンジCがポテンシャル特化の中で勝ち切っているけど上手く立ち回った、レベルも微妙。今回もまだ何とも言えない面はある。天皇賞春で勝負するなら3角までにいい位置を取りたいね。前半もう少しいい位置を取れる馬だと思うし、恐らく折り合い面の不安もあったと思うので、本番は積極的に乗ってくれればチャンスも出てくるかも。

3着08クリンチャー(武豊)

まずまずのスタートからある程度促すぐらいで様子を見てまずは好位ぐらいから入っていく。ただ3角ぐらいから少し行きたがる感じになったのであまり無理に引っ張らずに2列目の外まで押し上げて、コーナー地点で少しコントロールして前に壁を置いてスタンド前。ここでも前にムイトオブリガードを置いてコントロールするがやや掛かり気味。それでもこの辺りでは息も入っていて折り合っていたかなと。大きく緩まない中で向こう正面で外からじわっと追走、2列目の外で3角に入っていく。3角途中ぐらいから追い出されるが反応がイマイチ。4角で鞭が入って追われるが動けずに2列目で直線。序盤でそこから伸びは無く2列目をキープするまで。L1では踏ん張ってアルバートは退けたが完敗の3着だった。

う~ん…前半かなあ。もちろん序盤の入り方はそこそこ流れた中で折り合い面で苦労していたのは確か。掛からない様に前半無理をせずにポジションを上げるだけのスペースを保って押し上げることで折り合い面をソフトにクリアしようとしたと思うんだが、その前半1000が60.1なので速かったしここでのロスと考えると響いている可能性は高いと思う。後半ラップは決して速くないので、質的に不安があるこの馬でも問題なかったと思うし、中盤緩みなく入ったがこれも個人的には別に問題なかったかなと。ただ前半の1000がそこそこ速い中で上手くコントロールできずにポジションも上げて体力的にロスがあったのかもしれない。力の要る馬場の方が良いから本番の京都でも高速馬場かそうでないかでだいぶ違ってくるかもしれんね。行き脚がついたという点では好意的にも見れるが。それをコントロールできなければスタートしてから3角下りで掛かるリスクもさらに大きくなるし。

4着10アルバート(福永)

こちら

5着04カレンミロティック(池添)

4番枠からやや出負け気味もそこから押してリカバーしていく、それでも貞一の番手は獲れずに好位で進めていく。スタンド前でもクリンチャーを意識しながら好位で我慢。向こう正面では更に少しスペースを置いて中団に近い位置で内内を立ち回って3角。3~4角でもクリンチャーの後ろからロスなく立ち回って直線。ただ序盤で進路がイマイチで、外の各馬の後ろに持って行くロス、L1でそこからサトノの後ろを通していたが伸びずにジリジリの5着。

前半で珍しく出負けしたことで低位置といえる番手を取れなかった。それでも結果的に流れたので好位でやれたのは良かったと思う。4角以降少し進路で微妙な感じはあったんだがそれでも常に追えていたとは思うし、L1までジリジリ伸び切れなかったと考えると上位との差は流石にちょっと感じたかな。

8着09ムイトオブリガード(藤岡佑)

まずまずのスタートから押して主張、そのまま2列目でレースを進めていく。スタンド前では番手外の位置で入っていって向こう正面でも終始逃げるヤマカツライデンを目標にしながら3角。3角でもまだついていく余力があり先頭列。4角でヤマカツに並びかけて直線。ただ序盤で脚が無くヤマカツにも前に出られる。L1でも失速、流石にここでは分が悪かった。

まあもちろん頑張ったとは思うんだが流石にこのレベルで通用する目途はまだ立てていなかったと思うし、状態の良さでどこまでやれるかというところ、前にも厳しい流れでは…という感じかな。ただヤマカツライデンを目標にして差せなかったわけなのでオープン特別レベルでも正直どうかな?という感じはある。それとここ2走は顕著に後半型の競馬でポテンシャル特化の競馬だった。それがそこそこ流れた中で前半に脚を使っていることを考えると、前半・中盤のペースが速かったのももしかしたら影響しているかもしれない。スローの後半ポテンシャル戦では前走は確かにインパクトのある勝ち方をしているので、展開が噛み合えば準OPぐらいまでは楽しめそうな気はするんだけどね。

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