京都牝馬ステークス(GIII)の予想

京都芝外1400ｍ
馬場想定：良、標準馬場想定

展開予想

先週の雨開催があるので難しいが、馬場は恐らく標準ぐらいとみておくのが無難かなと。展開予想だがひとまずはワンスインナムーンがハナを主張していく、ソルヴェイグもハナを狙うがミルコがどういう意識で入っていくかによる。それとエンジェルフェイスがハナを主張するとのことなので、これがどの程度絡んでくるかで変わってくる。テンの速さだけならソルヴェイグが一番、ワンスも互角という感じで２頭が速いが、外枠のエンジェルフェイスが絡んできて、行かせるかもという感じで前半は縦長で中盤の中弛みを想定。35-12-35ぐらいでＬ２最速をイメージ。仕掛けが遅れる意識で入る。

予想

◎01オーヴィレール
〇03ソルヴェイグ
▲04ミスエルテ
△10デアレガーロ
△12エスティタート
×02ワンスインナムーン08ミスパンテール
３連複◎軸〇▲△BOX
３連単Ｆ◎〇▲-◎〇▲△-◎〇▲△×

◎オーヴィレール

まず追い切りが良かったのが印象としては良かった。そのうえで、1400の方が良いと思うのが大きいかな。今回は前にワンスインナムーン、ソルヴェイグと一足は必ず使ってくれる当てにしやすい逃げ先行が揃いそうで、その後ろで前にスペースを置きながら内外どちらも狙えるという状況。そのうえでこの馬は前半無理せず入れば後半トップスピードの質、持続力を高いレベルで持っていて、ギアチェンジの性能もある程度持っている総合力の高さが武器になる。ソルヴェイグなんかはＬ１で甘くなりがちだが、この馬は彦根Ｓ勝ちが34.2-34.1と平均、12.1 – 10.9 – 11.2 – 11.3 – 11.0 – 11.8のラップ推移でＬ２最速、２列目中目から捌いて外に誘導、スッと反応してＬ１もしぶとく伸び切る競馬。また1400ｍ戦では重馬場の中でハイレベル戦だった渡月橋Ｓ、スローからの12.3 – 12.2 – 12.2 – 11.5 – 12.4とＬ２最速ギアチェンジも伴う一戦で内枠から２列目外外、Ｌ２で少し置かれたがＬ１までしぶとく踏ん張って２着争い僅差の３着。ハイペースだった六甲アイランドＳでは中団外々で追走しながらＬ１までしぶとく伸びての３着と使える脚が比較的長いのが魅力。安定しているのはこの辺だし、このメンバー構成、枠の並びなら前目でロスなく入れそう。Ｌ２最速でもギアチェンジ面は最低限持っているのでソルヴェイグの後ろから進めながら上手く直線で馬場の良いところに誘導してくれれば、という点ではある程度外を意識してくれる四位も良いと思う。追い切りも良かったし53kgで走れるのでここは思い切って本命に。

〇ソルヴェイグ

相手はソルヴェイグにした。基本的に使える脚が短いタイプだけど、瞬間的な反応の良さがあるのが武器、かつ基礎スピードも高いレベルにあってキーンランドＣでも33.5-35.5でしぶとく踏ん張り２着を確保できているように前半の幅も広い。理想としては縦長に持ち込んでコーナーで一息を入れる形。近年は外回り1400より内回り1200の方が仕掛けの意識が早くなりやすい。前走の京阪杯なんかは典型的でペースは34.3-34.5と悪くはないが12.3 – 10.7 – 11.3 – 11.0 – 11.2 – 12.3とＬ３最速になってしまってこれを番手で捕まえに行く形になったのでしんどくなった。オパールＳみたいにスローというより12.2 – 11.0 – 11.1 – 11.2 – 10.8 – 11.2とＬ２最速で我慢をして直線に出し抜く脚をキープ出来ればというところ。その点ではそういう競馬になりやすい条件だと思うのでしっかりと前目で仕掛けを我慢して直線での一足を引き出してくれれば好勝負。ヴィクトリアマイルでも一瞬のギアチェンジは通用するので本質的には1200よりは1400の方が良いはず。

▲ミスエルテ

そろそろ穴目で狙っても良いかなと。追い切り自体は常に走っているし一杯に追われて終い重点だからまあそこまで高く評価はしていないが、もうちょっと走れてもよさそうな馬。ファンタジーＳ勝ちが結果的にディアドラを楽に撃破できていて、軽い馬場でとはいえ36.5-34.5とかなりのスローからの11.8 – 11.8 – 12.0 – 11.1 – 11.4とＬ２最速ギアチェンジ戦で外からしっかりと鋭くＬ１で伸びてきた。ギアチェンジも見せていたし、中弛みからの２Ｆ戦とかで上手く取り付きながら鋭さを引き出せれば怖い。近走は確かに不満だが、スワンＳは道悪でのハイペース、前走の阪神Ｃは超高速馬場で基礎スピード不足だった感がある。取り付くところが欲しいタイプだと思うので、京都の1400で前後半速く中盤が遅い展開での警戒は必要かなと。

△デアレガーロ

前走の市川Ｓはかなり強い競馬で、46.4-46.1と平均からの11.3 – 11.4 – 11.5 – 11.6 – 11.6と淀みのない流れで後方から３～４角で中目から外目に誘導してＬ１で爆発した。末脚の絶対量が高い感じでこれはマンハッタンカフェ牝馬にありがちな奴かなと。ギアチェンジがあまり問われない方が良いと思うが２走前の秋風Ｓは相手が悪かった中で最低限対応してきた。本質は1800ぐらいの方が良いかも、東京1800で見てみたいという点ではルージュバックに近いタイプだが、外枠で中弛みから取り付いてエンジン全開なら面白い。

△エスティタート

勝ち切れるかとなると相手が強いが、今回展開面で読みにくく淀みがあるかもという中で自由度の高い外枠を引けたのは悪くない材料だしミスパンテール当たりと比較しても基礎スピード面で強みがある。昨年の京都牝馬Ｓでは後方一手で外々から２Ｆ戦でも鋭く伸びてきていたし、仮に後ろからになっても対応できる。また重馬場の心斎橋Ｓでは消耗戦でしっかりと好位内内からしぶとく抜け出せているし、適性の幅が広いのは魅力。少し時計がかかった方が良いので今の京都の馬場も合うので押さえておきたい。

×ワンスインナムーン

追い切りは攻めたなあ、という感じだったが調教師のコメントからは強すぎたとはいっている。馬体減のあとで立て直しながらの調整のはずでそこは割り引かないといけない。ただ昨年でもＬ１までしぶとかったし距離自体は問題ない、力の要る馬場も気にならない、主導権を握れそうという点で考えても前述の天を割り引いての３着押さえとしておく。

×ミスパンテール

ギアチェンジは結構持っていると思うし前走でそれは証明してきた。ただ適性的には1400は基礎スピード面で難があると思っていて、これは1200実績もあるデアレガーロや1400の猛者エスティタートといったところとの比較で見るとちょっとネックになると。後方差し込み３着までとしておきたい。

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