競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

フェブラリーステークス2018 出走予定馬:アウォーディー

time 2018/02/13

フェブラリーステークス2018 出走予定馬:アウォーディー

フェブラリーステークス(GI)

日程:2018年2月18日()
東京ダ1600m

予想用・出走予定馬一覧

一昨年のJBCクラシックでGI初制覇を果たし軌道に乗るかと期待されたアウォーディーと武豊のコンビがフェブラリーステークスに出走予定だ。ただ、まさかそれが今のところ最後の勝利になってしまうとは当時誰も予想できなかったのではないか、下降線の軌道を描いてしまっている。完全復活を賭けて得意の左回りで一矢報いることができるか。

やはり前述のとおりで明らかに下降線、というのが気になる材料。敢えて言えば前走の川崎記念ではようやく復調の兆しか?とも思えるが、それでも勝負圏内には届かない感じだし川崎2100は得意コースのはずで物足りないのもある。良い頃を期待するのは難しいかも。

チャンピオンズカップ(GI)2着

中京ダ1800m良 15頭2枠2番
1:50.1 48.8-49.5 M
12.7-10.7-12.9-12.5-11.8-11.8-12.4-12.3-13.0

2着だがベストといっていい一昨年のチャンピオンズカップから振り返る。ペースは0.7でややハイに肉薄するギリギリの平均、ラップ推移的に見てもL5で11.8とかなり早仕掛けとなっている、ポテンシャル戦だ。

2番枠からまずまずのスタート、そこから無理せずじわっと追走しながら中団の内目で進めていく。道中も外に出したかったが出せずに内で包まれているような状況、先に前のブライトラインが仕掛けてくれたことでスペースが産まれて外に誘導していく。3角では最速タイの流れの中で外々から押し上げながら楽な手ごたえで好位列に取り付き直線。序盤でしぶとく伸びて2列目、L1でそこから更に先頭に立って勝利かというところをまとめてサウンドトゥルーにズドンされての2着惜敗。

サウンドトゥルーにとっては神風級の展開で、3~4角で最内を完璧に立ち回った上になおかつ進路どりもスペースもあって終始スムーズに最短距離を通せた。こちらは3角以降は勝ちに行ったが3角手前から3角が最速11.8ということを考えても非常にロスの多い競馬になっている。敗れはしたがこの時点ではサウンドトゥルーと互角以上のポテンシャルを見せていたといっていい。

チャンピオンズカップ(GI)5着

中京ダ1800m良 16頭6枠11番
1:50.5(+0.4) 48.9-48.5 M
12.8-10.9-12.5-12.7-12.7-12.3-12.0-11.8-12.4

しかしそれ以降はじわりと下降線、昨年のチャンピオンズカップも完敗を喫した。ペースは平均、ラップ推移的にL2最速戦で11.8と速いラップを踏んでいるのでその辺りも痛かった。直線でのキレで明らかにゴールドドリームに見劣ってしまったので。

11番枠から五分のスタート、そこから無理せずにじわっと促しながら好位の外に入っていく。序盤は悪くない位置取りで好位の外から様子を見ながら進めていたが前がある程度コントロールしてきたので向う正面では促しながら前を追走するがあまり差はつまらないまま3角に入る。3~4角では好位の外から流石に押し上げに掛かってロンドンタウンの後ろから4角で外に出して進出して直線。序盤で好位の外から追いだされるがそこからの伸びがイマイチで伸びるより先に外からゴールドドリームに交わされてしまう。ラストまでしぶとく食らいついてはいたが5着完敗だった。

直線入りから手前を換えずに入っていたのは気になった。一昨年2着時には手前を換えてしぶとく伸びてきていたのはある。まあ、それは置いておいて展開的には良かったとは言えないがそれでも騎乗面である程度フォローしていたと思う。ペースは遅めだと思うし、その中で仕掛けのタイミングも遅かったのでL2最速11.8と速いラップ。結果的にそういう競馬になってしまったが、武豊的には好位から早めに前にプレッシャーをという競馬をしようとはしていたと。ただ馬がイマイチそれにこたえられなかったというか、向こう正面から終始反応がイマイチで、3~4角では前にいたロンドンタウンも動けなかったのでその外を回す羽目にもなったりと色々噛み合わない面もあった。良い頃のこの馬なら追い出されてからタイムラグはあってもエンジンが掛かればスーッと上がってこれる感じだったので、向こう正面の地点から促されて動ける気配が無かったのはちょっと物足りない。

川崎記念(JpnI)3着

川崎ダ2100m稍 10頭3枠3番
2:15.3 65.0-63.0 S^2
7.0-11.5-12.9-13.8-12.8-13.9-14.2-11.7-12.3-12.7-12.1

前走の川崎記念はJBCクラシック制覇の舞台でもあったのだが完敗を喫した。ペースが2秒とかなりのスロー、ラップ推移的にもL4最速だがコーナー減速からのL1再加速と川崎らしい競馬。この馬が勝ったJBCクラシックは川崎2100としては珍しくL1で減速する流れだったわけで、ちょっと違う展開ではあると。

3番枠からやや出負けしてしまってそこから内のスペースを突いてリカバーしつつ中団の内目にはつけて行く。道中もグレンツェントの後ろで動けずにそのまま3列目の内で我慢。 向こう正面でぐっとペースが上がっていく中でここではある程度ついていくがグレンツェントの後ろのスペースから3角で外目に誘導して上手く前を向いて直線に入ってくる。序盤でそこからの伸びが欲しかったがイマイチでケイティブレイブに抜け出されるしアポロケンタッキーにも若干見劣る。L1まで前2頭との差を詰めるところまでいかず、3着完敗。

まあ加速ラップの地点で差すというのは難しいとは思うんだけど、それでも内容的には良くなかった。アポロケンタッキーの後ろからアポロに対してどの地点でも優位性を取れなかったと思うし、ケイティブレイブに対しては言うまでもない。器用な競馬自体この馬が得意としているわけではないし、チャンピオンズC2着時のようなポテンシャル戦が理想だが、それでもこの競馬では勝負は難しいのかなと。

2018フェブラリーステークスに向けての展望

まあ、冷静に考えるとダートで台頭を果たしたのが6歳と遅咲きなわけで、既に明け8歳馬と考えるとある程度下降線を辿るのはしかたない。サウンドトゥルーが頑張っているだけに猛ちょっとというのはあるが、高いレベルでは少なくともポテンシャル戦以外で通用するのは難しいと思う。フェブラリーステークスだとまず根本的に基礎スピード面で足りずにポジションで苦労するだろうし、仮に中弛みが起こって取り付けたとしてもL2で最速11秒台にはまず入ってくるとみた方が良いわけで、そうなると昨年のチャンピオンズカップを考えてもキレ負けする可能性がかなり高くなる。後ろから速い脚を使えなければ基本的に届くことは難しいレースだし、1600への対応というのは結構難しいかなと。復活を期待したい馬ではあるが、冷静に判断すればなかなか買い材料が無い。マイル路線での強敵も根岸S組がかなり高いパフォーマンスで、同タイプなら復活を果たしたノンコノユメの方がチャンスがあるだろうし、軽い馬場エルムSで基礎スピード面で面白いものを見せていたロンドンタウンなんかの方が適性的にはまだ噛み合いそう。インカンテーションも府中で速いラップをとわれる中での適性は見せているわけで、総合的に見ても今回は恐らく手を出せないかな。外枠引いて中弛み捲りでどこまで…。
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それでは、各レースをこのデータ予想の過去結果から分析していきます。
フェブラリーS

今週末一番の的中率に期待できるレースです。
というのは、過去3年、指数1位と2位の予想馬が馬券に絡んでいます。
指数1位と2位で馬券を組み立てるだけで、複勝、ワイドが的中。まずこれだけで安定的に勝てますね。
最も取りたいのは3連単。
2017年から過去3年で見ると、4位予想馬、6位予想馬、7位予想馬が馬券に絡んでいます。
この3頭の共通点を見つければ3連単を十分狙えるレースです。
週末までにじっくり研究したいと思いますが現時点でわかっていることは【2014年1着馬以外、すべて指数値30以下で馬券決着】
今週末はフェブラリーSが一番勝ちやすいレースだと思います。
みなさんも週末までにこの指数について少し調べてみてください。

また、フェブラリーSの予想については、サイト運営者北条氏のブログにて日曜日昼に無料公開されますの。楽しみにしてみてください。
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小倉大賞典
ダイヤモンドS
京都牝馬S

この3レースの予想が難しい。
この中だったら、ダイヤモンドSが予想しやすいかなぁ。と思いますが、それでも直近2017年成績がいまいちです。
指数1位~3位までの馬が馬券に絡むことは間違いないのですが、馬券内3頭を絞り込むにはもっと分析が必要になります。
しかし、一つだけ予想のヒントとしてあるデータを見つけました。
それは【穴馬発見法】です。この指数データとオッズを組合せて発見します。

例年穴馬の好走が見られますが、オッズの変動でその隠れた馬を見抜ける可能性があります。
指数というのは【全頭の全レースの情報から強い馬の順位を付ける】
しかし僕はここに欠点があると思っています。
その欠点とは【距離適性バッチリの穴馬見落とし】です。

総合評価、つまり全レースで見ると弱いけど、1,800mだけは強い。そんな穴馬たまにいますよね。
オッズだけ見てもこれは正直わからないです。穴馬探しで全頭チェックするのも大変な作業です。
そこで、いい例が小倉大賞典の昨年1着馬マルターズアポジー。
指数14位予想と評価が低いのに、4人気とオッズでは高評価。矛盾が起きました。

どういうことだ?と疑問がうまれマルターズアポジーだけの前レース情報を調べてみました。
すると、2016年2500mの有馬記念で15位と大敗。その前走福島記念G3や、秋風Sなどでは7人気以下にも関わらず1着。
つまり、距離適性は1600m~1800mの馬。G1競争で勝てるほどの実力はないが、G3や特別戦では1着になれるほどの馬とみます。
結果【マルターズアポジー:1800mのG3小倉大賞典は一番力をだせるレース→1着】
ちょっとしたオッズの変化は簡単に気づけません。
しかしこの指数と連携することにより【全体的に見て弱い馬でも、そのレースだけ、ピンポイントで強い馬】を導きだすことができます。

※1点だけ注意
この予想方法で惑わされるのが、大口投票でのオッズ変化です。
大口が入る理由は、調教がすごいよかったなど色々な理由がありますよね。しかしそれは強い馬とは言いきれません。
弱い馬の調教がよくても、いざレースとなると強い馬に勝つのは難しい。
この指数サイトの馬柱の馬名をクリックすると競走馬データが見れますので、適正距離を調べるときに使ってみて下さい。

今週末は重賞4鞍。とても楽しみな週末です。
ぜひこの指数を参考にしてみてください。
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何悪。分析note2023



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